2022/07/22(金) 12:00 0 17
佐世保競輪「九十九島賞争奪戦(GIII)」は23日から4日間開催で行われる。今節の見所を町田洋一氏に伺った。
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S級S班の参戦メンバーは郡司浩平と守澤太志だけ。これに強力九州軍団と対決する図式。今年は爆発力もなく、直前の玉野サマーナイトフェスティバルでも決勝進出に失敗しているが、郡司浩平がシリーズリーダーとみたい。
サマーナイトの敗因は色々とあるが、直前の深谷知広の欠場も痛かった。松浦悠士の優勝と言う結果だったが、やはり犬伏湧也の存在が大きかった。トップ選手の技術も脚力も拮抗しており、ラインの総合力と言う考え方になっているからだ。久留米記念の様に九州が2段駆け、3段駆けの時に、どう対処するかだが、捲りのスピードと切れは日本一と言われている。
番手は伸びが戻っている和田健太郎。サマーナイトも決勝に進出して、コースの入り方と、突っ込む脚は評価されている。今のワダケンは、S班在籍時を彷彿させる。
九州は人望のある地元井上昌己を盛り立てて行く。過去、この大会は3度優勝しており、地元の昌己は、キレッキレッだ。
ただ、バンクレコードを持っているとは言え中川誠一郎、自在の山田庸平、徹底先行の若手1班も林大悟だけと、必ずしも有利な大会とは言えない。
北日本は当然、新田祐大が中心となり、前走の玉野サマーナイトも動きは悪くなかった。決勝にしても、あれがいつもの負けパターン。準決で佐藤慎太郎と決めた脚が、本来の実力。守澤太志とは相性抜群だし、8番手捲りを決めるシーンも十分。
関東は森田優弥が良くなっている。福井記念、サマーナイト決勝と単騎のレースだったが、あれでラインがあれば、結果は違ったかも。森田優弥マークは同県武藤龍生。
中部、近畿、中四国は、メンバー的に小粒で劣勢ムード。
2班はパワフルな野口裕史は準決までは進出しそう。