広島記念で山口拳矢と町田大我を破り、野原雅也が記念で初優勝した。厳しい掟のある近畿地区の選手だし、なかなか好きなレースはさせてもらえない。福井記念の初日特選でも、同県・脇本雄太の番手を主張したが、稲川翔らに認めてもらえなかった。やはり、この優勝は、後ろが自由に走れる鈴木竜士だったのが大きい。これでヤング２人に対して、ガツーンと厚い壁になった。

　小川達也の実妹の美咲さん（元・ガールズの選手）が野原夫人になり福井に嫁いでいる。「義弟になるし、僕自身も彼の優勝は凄く嬉しいですよ。だけど、一緒に練習をやった事は一度もないんです（笑）。やったとしても力が違い過ぎて、練習にならないですから」。

　先行力が復活気味だが、同じ南関同士の巴直也・成清謙二郎と分かれて単騎になってしまった。「器用ではないし単騎ではやる事が限られている。それでも見せ場ぐらいは…」。普段は練習グループに属さず、一人で練習をやっているそうだ。まだS級経験はないし、早く野原と同じ舞台に立つのが夢だそうだ。

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