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「競輪と競艇の共通点は“当たらないこと”」チャリロトよしもと新MC・ダイタクインタビュー

2022/07/20(水) 12:00 0 3

毎週月曜〜金曜の22時からBSよしもとで放送している「チャリロトよしもと」の火曜新MCに抜擢された双子漫才師・ダイタクにインタビューした。競艇好きでもあるふたりが感じる競輪の魅力や、相席スタート・山添のギャンブル秘話、漫才コンテストへの意気込みなどを赤裸々に語った(取材・構成:netkeirin編集部伊藤千裕)。

左から吉本大(兄)と、吉本拓(弟)。

ーー初回放送を終えての感想をお願いします。

拓:めっちゃ楽しかったです。仕事でギャンブルできるのと仕事で酒が飲めるのがほんと一番幸せなんで。毎週火曜日はラッキー! って思ってます。

大:ボートレースとか競輪の仕事とかいただくんですけど、やっぱギャンブルの仕事って楽しいんですよね。雰囲気もかたくるしくないじゃないですか。スタッフさんもクズなのかなって思えたり(笑)。

それに、競輪に詳しくなれるっていうのもいいですよ。解説してくれる方が詳しいんで勉強になって、プライベートにも活かせるな、と。

拓:昨日やったなあ、岸(ネルソンズ)と飲みながら。

大:飲みながらギャンブルやるんですよ、よく。

ーー同期の相席スタート・山添さんに競艇を教えたのはお二人とのことですが。

大:パチンコとかスロットは、普通に生活してたら誰でも経験するじゃないですか。

拓:パチンコはギャンブルとは言えないですけどね。

大:遊戯ね。楽しく遊べる。

吉本大

大:僕らが先に、先輩たちからパチンコ・スロット以外のギャンブルを教えてもらったんですよ。グランジの大さんとか、すーなかさん(怪獣)とか、LLRの福田さんとかりゅうじさん とか。

競輪とかボートってなるべく手を出さない方がいいよって言われるんですよ。青天井のギャンブルなので、熱くなるとすごい金額負けるじゃないですか。

拓:僕らが始めたときがネットで買える状態だったんで、余計に。

大:昔はね、本当に電話投票とか、場に行かないといけなかったじゃないですか。

ある日、僕と拓と山添と後輩と6人ぐらいで、ライブ終わりに、当時∞ホールの近くにあったマルハンに行ったんですよ。そしたら、営業時間残り1時間半ぐらいで山添が使っちゃいけない生活費を3万ぐらい溶かしたんです。

ーーそれを取り返すために…ということですか。

大:そうですそうです。

それまで山添は、ボート手だしたら借金まみれになるぞって怒られてたんですよ。

拓:「ボートだけはやるなって言ってんだろ!」みたいな。

大:なんですけど、パチンコで負けて…その日パチンコ屋さんから帰る道玄坂の道のりで「ちょっとダイタク、ボート教えてくれへん」って。

そっから2年ぐらいすごかったよな、山添な。

拓:うん。だから、あいつはタダでずっと仕事してるような感じでしたよ。1日のギャラよりも負けてたんで。仕事じゃ取り返せないんですよ、ギャンブルの負けって。それ以上に負けちゃうんで。

大:山添は負けることに対しての耐性があんまなかったと思うんですよ。僕らは18からずっと色んなギャンブルやってたんで耐性があったんですけど、たぶん山添はなくて、一歩踏み入れちゃったらもうすごいスピードでいっちゃったっていう…。

ーーお二人は趣味で競艇もやられていますが、競輪と競艇に共通点はありますか?

吉本拓

拓:ほんとに共通点は、当たらないってこと(笑)。

ボートレースも最初は6艇だから当たりやすいよっていうところからスタートだったんですよ。競輪もミッドナイトは7車立てじゃないですか。

あと、やっぱり興奮できますよね。ボートレースも競輪も、レース自体がめちゃくちゃ面白いじゃないですか、スポーツとして。

展開予想もですね。ここがいって、ここが抑えてみたいな考え方はボートも競輪も似てる。

大:展開予想して当たったらすごい嬉しいですけど、そんなことより当たってほしいですよね(笑)。展開ぐちゃぐちゃになってもいいから当たってほしいなって。

予想はなんとなくできるじゃないですか。ただそこに金額賭けるとなると、振り分けでまた難しいですよねやっぱり。賭け方が似てるよね。本線に厚くいかないと儲からないっていう。

拓:まあね。競馬とは、オッズが違うもんなあ。

ーー反対に、競輪と競艇の違いはありますか?

大:同じギャンブルでも楽しみ方がちょっと違って。

ボートレースはスタートから最初のターンマーク…1周目2周目でほぼ決まるじゃないですか。なんで、スタートから最初の1周が興奮できて。競輪はジャンが鳴ってから位置取りだったり、展開だったりを楽しむ。最後の最後まで楽しめるのが競輪ですね。

ーーお二人が思う競輪の魅力はなんでしょうか。

拓:ボートレースよくやってる身からすると、穴が来た時の破壊力は圧倒的に競輪の方が高いですね。万車率…100円が1万円になる確率は、ボートレースより圧倒的に高いんで。オッズが魅力ですね。特にGIのときとか、ほぼ万車みたいなときあるじゃないですか、12レース。

大:9車になるとやっぱ万車ばっかりになりますね。

拓:あれはいいですね〜。

大:9車だとすごく難しいけど、ラインで展開予想できるって強いよね。ボートレースが9車になったら、絶対予想できないですからね。

拓:ラインは面白いですね。ラインがあるからオッズ動くじゃないですか。でも、そのラインをあえて買わなければオッズが高くなるんで。

ーー買い目を決める際、見ているデータは?

拓:僕はマークを見るんですよ。基本的に荒れてほしいなと思って予想するんで、マーク選手を探します。うまいこと道中さばいて、2着3着に入って荒れてくれないかなと。

初回放送の、禁断の全-全-5はこれで当たって。5番の人がマーク一番ついてたんで、その人軸で3着固定して買ったんですよ。

拓:昨日岸とやってたけど、今121期なんだよ。

大:121期とか、やっぱり若い選手は気にしますね。どう考えても踏んだ時の脚力は若い選手の方が強いじゃないですか。あとちぎられ率とかも気にしますね。

拓:ちぎり率、ちぎられ率。あとラインがどこまで結束が強いかってところですかね。

ーーお二人はオッズを最重要視されてる印象ですが、なぜでしょう?

拓:基本的には一桁配当に賭けたくはないですよね。

大:やっぱ的中率とか回収率を重視すると、なかなか難しいじゃないですか。オッズ高いところに賭けた方が効率がいい、ということですかね。

ボートだと、1日通して万舟ない日とか全然あるんで、競輪はオッズ的な魅力がありますよね。展開予想の中に満車を入れ込めるんで。121期が踏みあって、別線がそのままずっぽし入って3着荒れて、4番手の選手がすっと入ってとか…大荒れしたりするじゃないですか。そういうのが面白いですよね。

拓:僕らがよく「わかってた」って言うんですけど。

1-2-3が5倍とか、この4車ラインの頭3車のオッズが3倍とか、そこきても「わかってたよ」、って思えるじゃないですか。当たった・外れた・わかってた、があるんで、「わかってた車券」はもう買わないです。どうしてもそこしかないときは買いますよ、絞ってその1点だけ。

大:マクールっていうボートレース雑誌の元副編集長の三吉さんって方がいて。ボートの配信にもいっぱい出られてる方なんですが、彼の買い方がもう本当に素晴らしくて。

ほんとに1000円を10万にしたり20万にしたりとか、ドラ(配当が高い買い目)を5点買って、そこが来て10万とか。そういうのがうまいなーと思って。

同じ1000円を5倍に賭けて1点買いよりも、絶対そっちの方がいいだろうなっていう。5000円っていらないじゃないですか。ほんとはいるんですけど(笑)。ギャンブルずっとやると、1日トータルで5000円勝ちだったら、1万円負けでも一緒かなっていう感覚。

拓:100円が500円になって嬉しいかって話なんで。だったら100円が1万円になった方が嬉しいじゃないですか。どっちかなって考えたとき、やっぱり万車って。

僕が公営競技のCMとか見ててすっごい嫌いなのが1個あるんですよ。「100円から楽しめる」っていうやつ。100円じゃ楽しめない、100円から楽しめない!!

大:本来は楽しめるんですけどね、現実的ではないですよ。あと当たりやすいってやつもね(笑)。

ーー芸人の勝負事といえば「賞レース」。これまでで印象に残っている賞レースの思い出を教えてください。

拓:今はM-1中心でやってますけど、一番思い出に残ってるのは2014年のTHE MANZAI。僕らが6年目のときですね。

THE MANZAIに出場した中から大体50組ぐらいが認定漫才師に選ばれるんですけど、僕らその年初めて2回戦に行って 、人生で一番ウケたんですよ。周りもお客さんも関係者も「ダイタクは100%認定漫才師だった。いや、何だったらこのネタ決勝あるな、決勝いくだろ!」ぐらいに思ってたはずなのに、政治的圧力によって認定漫才師にならなかった。ちゃんと書いてくださいよ、「政治的圧力」って!

基本芸人さんって、結果を受け入れられるものなんですよ。俺たちもウケたけどあそこもウケてたもんなー、とかじゃなくて、俺たちが一番ウケてたんですよ! なのに行かなかったっていうことがあったので…それが一番覚えてますね。後にも先にもあれよりウケたこと1回もないんで。完全なる、政治です。

大:僕はなんだろうなー。やっぱ山梨の「ててて!TV」。

拓:ダンビラムーチョって後輩が、ててて!TVっていう番組やってて。特番の「ててて!TVゴールデン金笑漫才スペシャル」で優勝したんですよ。

大:山梨の演芸評論家の方が、ネタ終わってCM入りまーすっていうとき、僕らが座るまでずっと振り向いて見ててくれたんですよ。相当ささったんだな〜、あの演芸評論家の方に、って。

ーー今年のM-1グランプリへの意気込みをお願いします。

拓:そりゃあね、決勝いかないと。

大:そうですね、最低決勝じゃないですかね。決勝で普通にやれれば、優勝できるかなって思ってます。

あと、オズワルドの優勝阻止してやりたい。あいつら優勝できなかったら、また1年苦しむんだなって(笑)。オズワルドは優勝できなかったときに、「あー悔しいな」とかじゃなくて、「また1年やんないといけない」って思うらしいんですよ。

M-1グランプリってね、みんな早く卒業したいんですよ。楽しんでるのファンの人だけですよ。

拓:そうそう、出てる人はね〜もう、しんどいな!! ってなるんですよ。

ーーチャリロトよしもとの初回放送で「落ち着いたら競輪場で飲みたい」と仰っていましたが、もし芸人さんを連れていくなら誰でしょう。

大:僕はキンボシの有宗ですね。競輪の仕事もちょっとやってましたし。あと誰だろ。りんたろー。とか連れてってもいいな。

拓:りんたろー。とか、金持ってるやつハマらせたいんで…ワンチャンゆにばーすのはらちゃんとか連れて行って、「たのしー!!」とかなってバカみたいに賭けさせたい。

大:りんたろー。なんて、別に100万負けたって何とも思わないでしょ(笑)。

ーー7月22日の漫才単独について、メッセージをお願いします。

大:本業は漫才師なんで、ギャンブルと同じぐらい漫才頑張ってるんで。

来れない方はオンラインのチケットを買うか、オンラインチケット分ギャンブルやってください(笑)。

拓:ほんと、チャリロトよしもとの3レース分ぐらいの時間で終わるので。よかったらぜひ。

ーー8月8日のネルソンズとのツーマンライブでは、コントを披露されるとか。

拓:キングオブコントもね、毎年出てるんですよ、ここ3年ぐらい。

大:漫才師にとって準決勝はなかなか高い壁なんですけど、今年は狙ってて。準決勝まで行ってやろうと思って。

拓:準決勝でスベりたいんですよね。漫才師がたまたま準決勝行くと、場違いみたいな雰囲気で大体スベるって聞くんで、その気持ちを味わいたいなと。

大:信じられないぐらい緊張するんですよね。キングオブコントっていうか、コント自体。暗転板付きっていうの普段しないんで。

ーー最後に、まだチャリロトよしもとを見たことがない方へ、番組の魅力をPRお願いします。

拓:100円から楽しめて、当たりやすいんで(笑)。皆さんぼくらと一緒に楽しみましょう。

大:ミッドナイトは7車立てで当たりやすいんで(笑)。

拓:簡単に当たるので(笑)。

『ダイタクの60分漫才〜2022 夏〜』
2022年7月22日(金)
開場18:30/開演19:00/終演20:15
会場:ルミネtheよしもと(東京)
出演者:ダイタク
料金:配信 2,000円
FANY Online Ticket:https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/

番組概要
『競輪LIVE!チャリロトよしもと』
放送日時:毎週月曜〜金曜 22:00〜23:00
出演者:
【月】山添寛(相席スタート)、谷川愛梨、島袋香菜
【火】吉本大、吉本拓(ダイタク)、森咲智美、橋本梨菜、葉月あや
【水】ディエゴ、生いっちょう(ストロベビー)、才木玲佳
【木】ジャンボたかお、池田直人(レインボー)、清水あいり
【金】大村朋宏、藤田憲右(トータルテンボス)、さとう珠緒
【解説】加藤慎平林雄一、競輪小僧、木三原さくら ほか

 ダイタクのサイン入りチェキを、抽選で3名様にプレゼントいたします。当選発表は、発送をもってかえさせていただきます。あらかじめご了承ください。(※応募受付は終了いたしました)

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