東矢は5月開催のファーストクォーターファイナルラウンドで落車棄権の憂き目。今開催が復帰戦となった。
「ケガは肋骨を折ったのと主に右半身の打撲ですね。復帰前の街道練習とかでは戻っているなという手応えがあったので今回の参戦を決めました。ただ250バンクの重力というか負荷は街道の負荷とは全然違いました。こっちの方がすごいですね」と教えてくれた。

　手負いの身ながら蓋を開けてみれば初日は連勝での勝ち上がり。2走目の2次予選にいたっては逃げ切りを見せており、見た目には問題ないように思える内容。
「下半身の脚の方は問題ないんですが、肋骨をやった分、上半身のバランスがイマイチ。そんな中ですが、下手に力み過ぎず自転車に乗っていられるのが良い方に出ているのかも」と本人もこの結果には驚いている様子。

　インタビュー中に、東矢が走った8R前の7Rで逃げ切っていた同県の本郷雄三を視界に認めると、
「アイツが自分の前で良いレース(逃げ切り)をしていたから気合が入っちゃいましたよ。普段から同じ練習グループの甲佐グループで一緒にやっていますからね。しかも今の本郷は練習でメチャクチャ強い。同じグループの嘉永泰斗を捲らせない先行とか見せていますから。今回も来る前の練習でアイツの姿を見ていたら、こっちもつられて練習に身が入りましたよ。その成果も出ているのかな(苦笑)」と終始ニコニコ。

　準決勝に向けては「久々に長い距離を踏めたし、準決勝に向けてもちろん自信になりました」と手負いとはいえ、その目は勝利に向けギラギラ。(アオケイ・渡辺記者)

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