2022/07/11(月) 07:15 0 4
玉野ナイター競輪「第18回サマーナイトフェスティバル(GII)」は16日から3日間開催で行われる。今節の見所をアオケイの長谷川編集長に伺った。
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脇本雄太が不在で、全体的な勢いは劣勢ムードの近畿勢だが、グランプリ王者の古性優作が“個の熱い走り”でレースを支配していく。今年は全日本選抜を単騎のレースで制し、地元高松宮記念杯も単騎で優勝した。ラインが出来る自力だと責任感から、後ろの事も気遣うが、単騎なら己の事だけを考えれば良い。今の古性優作は脇本雄太との名タッグパートナーでありながら、究極の自在選手としての位置も確立している。
番手は近畿で東口善朋だが、高松宮記念杯での落車明け。それでも、ここに間に合わせて調整してきた。近畿勢の勝ち上がりがないケースは浅井康太が番手を回る流れもありそう。
地元地区のビッグだし松浦悠士と清水裕友も怖い存在。函館で行われた昨年の大会は清水の捲りに乗って松浦が優勝。その前の年は松浦を目標に清水が優勝しているし、相性いい大会で相性抜群のゴールデンコンビが躍動する。2人の他にも中四国地区は戦力が充実しており、太田竜馬、町田太我、島川将貴、佐々木豪など大砲候補がズラリ。売り出し中の犬伏湧也の名前もある。地元からただ1人の参戦となった柏野智典も意地を見せたい。
SS3人を擁する関東勢も分厚い布陣で、リーダー格の平原康多は今年も健在。弟分の宿口陽一はぴりっとしないが、吉田拓矢は変わらず好調。眞杉匠や吉田有希の存在も平原にとっては非常に大きく、シリーズを通して目標に困ることはないだろう。
名コンビになりつつある深谷知広と郡司浩平だが、直前で深谷知広が病気欠場。郡司にとって痛いが、本来の捲り勝負で活路を見出す。高松宮記念杯は前々に攻めたが、結果的に失敗。シンプルに中団からの捲りがベストだろう。
北日本は名物レーサーの佐藤慎太郎が高いレベルで安定しており、45歳とは思えぬハイ・パフォーマンスを見せている。守澤太志にもようやく本来のキレが戻り、両者共に展開関係なく突っ込んでくる。心配なのはダービーの前検日に落車してしまった新田祐大の状態で、高松宮記念杯も、本来の出来ではなかった。ここまでの間にどれだけ立て直せるかがポイント。
宇都宮記念で坂本健太郎が「九州老人会は別格の強さ」と言っていたように、今の九州は荒井崇博、中川誠一郎、井上昌己といった40代のベテランが超元気。特にご意見番の荒井は狂い咲きといった感じの凄まじさで、全国各地でビュンビュン伸びている。すっかり兄と立場が逆転した山田庸平、イケメンレーサー嘉永泰斗もいいところまで勝ち上がってきそう。
※深谷知広選手の欠場に伴い、一部内容を変更しています(7/13)