今回が4回目の出場となる根田は「ZEROラウンド1」で完全優勝という形で地元初となる優勝を飾った。

　その後、2月の全日本選抜競輪での落車の影響(左鎖骨骨折)もあり、思うような練習や走りが出来ていなかったというが、前走の久留米記念では落車前を思わせるようなパワフルな走りが見えた。

　前走について聞いてみると「急に良くなった感じがある」とのこと。

「実は6月の頭くらいに鎖骨のワイヤーを抜いたのですが、それから違和感とか痛みも無くなった。やっと強度を上げての練習が出来てきたというのもあると思います」。ただ、現時点では完全復活とはいかないという。

「まだ脚力が足りていないな…と。今開催に向けて千葉でバンク練習をしていたのですが、重たいギヤが踏み切れなくて…。こればかりは地道に戻すしかないんですけどね」と眉をしかめる。

「だから今回は今まで使っていた4.62からギヤを下げます。踏み切れないギヤで無理をするよりは、今の状態で踏めるギヤを使おうと思ったので…」と話してくれた。

「段々動けるようになって、競輪での成績も良くなってきたので、今回も状態的には良いと思う。もちろん2度目の優勝を目指していますが、今回は初参加のメンバーも濃いですからね。まずは決勝に乗れるように頑張ります」と意気込みを語った。

　まだまだ復調途中という根田だが、状態は右肩上がりと言えるだろう。地元で2度目の優勝に向けて、まずは予選突破に期待したい。(アオケイ・宮本記者)

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