ガラスのハートの持ち主でもある藤根俊貴は前期、自信を失ったのか大敗を繰り返し6月アタマの時点ではS級点確保が厳しい状況だった。ところが前回の四日市FIで優出に成功し点数も大幅にアップ。S級残留を決定的にした。

「今まで(の不振)は何だったんですかね(苦笑)。それくらい前回は体も動いた。決勝に乗れたのはラインの方の援護も大きかったけど、今まで頑張ってきたから報われたのかもしれません(笑)。点数も一時期より3点上がって99点台になった。調子も確実に良くなっているし、今期はもっと高いレベルで(点数のことを)気にしたいです(笑)」。

　そう話す藤根の顔は自身に満ち溢れており、成績が悪かった時とはまるで別人。元々ポテンシャルの高さには定評があり、気持ちが乗っている今ならV争いに加わっても全くおかしくない。 (netkeirin特派員)