2022/06/28(火) 08:30 0 2
7月1日から玉野競輪場でミッドナイト競輪「スピードチャンネル・スカパー杯(FII)」が開幕する。開催の見所を町田洋一氏に伺った。
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今回のミッドナイト競輪は3場開催なので、A級1、2班戦の7レース制。
主役は初のS級だったが好戦していた熊本の緒方将樹。父親は名レーサーで、現在、解説者で活躍している緒方浩一さん。2世レーサーであるし、完全なるサラブレッド。前期の大ヒットは、6月開催の福井の準優勝。最終バックを取ってのレースだし、フロックではなかった。今期、一発目のレースだし、自力で完全優勝を目指す。
番手は熊本同士の曽我圭佑。自力なのか、追い込みなのか戦法が定まらず、前期のS級では苦戦したが、A級では脚力上位。緒方が早めのスパートなら逆転も十分ある。3番手は巧者安東宏高が固めて九州が強力本線。
地元勢は前期S級の山本奨と三宅伸が追加で入った。山本はA級なら自力兼備の攻め。ビッグネームの三宅伸だが、無念のA級落ち。タイトルホルダーであり、人望含めて、玉野の顔役だ。3月に行われた玉野記念でも、声援は一番多かった。実績ある選手はA級に落ちると苦戦するケースが多く、この期の一発目のレースは大切になる。
地元トリオの先導役は田上晃也。その田上も4月の地元戦で優勝。番手回りのレースだが、きっちり人気に応えている。この優勝が自信になったのか、5月、6月開催の数字は良かった。
今節は西日本オンリーの斡旋でなく、東日本のメンバーも参戦。徹底先行でめぼしい選手は不在だが、自在型の相笠翔太は一発を秘める存在。目標次第になってしまうが、長田祐弥の差し脚も悪くない。
2班は福島の関根彰人が90点近い競走得点を持っている。94期のルーキーチャンピオンであるし、師匠は佐藤慎太郎だ。
他にも注目選手として、S級経験があり、奥様は長澤彩の佐藤健太は上げておきたい。シビアな走りが出来るし、穴党向きの選手だ。