ーー追い込んで練習してたって言ってたのに、現時点で仕上がっているような強さですが？

犬伏湧也:本当に追い込んでやってるんですよ。ウェイトもバンク練習も。だから、トップスピードは落ちている。新車のお陰です。踏んでないのにめっちゃ進む。準決も出切ってから踏んでない。ずっと回してたって感じなんです。

ーー新車が大当たり？

犬伏湧也:最初はしっくりこなかったんですけど、クランクを変えたり色々と試したのが良かった。まだ、自分じゃ分からないので、ここに来る前に師匠(阿竹智史)に教えて貰いました。時間が合わなくて電話とLINEなんですけど、流石ですね。ここの感覚をこうしたいって伝えたら、すぐに答えてくれる。ありがたいです。今開催は地元記念に向けて走り方を色々と試しています。決勝も完全優勝します！ って感じじゃなく、出来たらいいなぁくらいで走ります。

　決勝も連係する地元の福島武士は「ダッシュがヤバい！ 追い付いたように見えるかもしれないが、犬伏が待ってくれていた。普通に踏まれたら終わってましたよ。直線に入って踏み直したのかな？ もうムリって。後ろが離れてくれていたから助かっただけ」。

　圧倒的な強さを見せる犬伏。追い込んでやっている今は6〜7割くらいの状態か？ 今月末から始まる小松島記念では、更に仕上がった状態を見せてくれるはず。まずは高松FI決勝でファンの期待に応えて欲しい。(アオケイ・梅田浩行記者)