2022/06/15(水) 18:00 0 6
岸和田競輪場で6月16日から始まる「高松宮記念杯競輪(GI)」(以下、宮記念杯)。毎年、梅雨の時期に開催されることから“雨の宮杯”とも呼ばれています。宮記念杯ではさまざまなドラマが生まれていますが、芦澤大輔選手と芦澤辰弘選手にとってはちょっと不穏な宮記念杯…!? 今回は芦澤兄弟に宮記念杯のエピソードの語っていただきました。(取材・構成=netkeirin編集部)
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高松宮記念杯競輪は東西対抗のマッチで行われる唯一の競輪レースで、東地区と西地区に分かれて選抜される。普段ライン連携する選手同士で競うので、選手にとっては、少し違う戦いとなる。そんな宮記念杯は芦澤大輔選手と芦澤辰弘選手にとってどんな存在なのだろうか。
芦澤大輔(以下:大輔)
宮記念杯では、普段は味方だけど敵として戦ったときに、恐い存在にならないといけないなという想いはあります。“おまえこんな恐かったんだ”という走りを仲間に見せることで、次にライン連携するときに厚みが増す気がしています。
自分自身は地元地区同士で敵として戦うときは、そんな想いを込めて走っています。常日頃、他地区のラインの恐さは知っているのですが、身近な仲間がどれだけ強いか知れる機会はなかなかないので、楽しみな戦いでもあります。
2017年の取手競輪で行われた「水戸黄門賞(GIII)」の決勝前、吉田拓矢に『こういうときは恐い存在にならなきゃダメだ』と伝えました。その言葉を受け、拓矢は考えすぎてしまったのか、レースでは思うように体が動かなかったみたいで、レース後とても悔いていました。そんな拓矢がSSになってよかったです。
今年は逆ですが、通年は宮記念杯を走って取手(地元)というのがお決まりで。自分自身が結果を残せていないので、今回取手は走れなかったのですが、素直に悔しい…走りたかった…という想いが強いですね。それくらいそのセットは思い出のあるレースです。
また、競輪選手にとって落車などしてしまったレースやバンクは少し苦手意識が出てしまうのですが、宮記念杯は比較的良い成績が残せているレースでもあるので、僕にとっては好印象のレースですね。
今年で73回目となる高松宮記念杯競輪にはさまざまなドラマがある。競輪の中でも同地区同士がバトルを繰り広げるレース中で、2人が忘れることができない出来事とは…。
とにかく東西対抗の関東勢は本当にガチなんです!!
2018年の大会、平原(康多)さんと関東別線で戦いました。まず兄が2日目に平原さんにブロックしにいったんです。そして次の日の3日目に今後は僕が平原さんにブロックしにいって、兄弟揃ってコテンパンにやられました(笑)
そして2021年には、気合いが入りすぎてまさかの兄弟同日失格という事態が…この2大会は本当によく覚えていますね(笑)
僕は2020年和歌山の大会で辰弘が初めてGIの決勝に乗ったことですかね(笑)準決勝で平原の番手を手に入れ“ワンチャンあるぞ”と見ていたら見事ワンツーで。
ゴール後、辰弘が雄叫びをあげていたのがバッチリTVで流れていて、みんなで爆笑しましたし、とても嬉しかったことをよく覚えています!
今度は2人で雄叫びをあげてみたいです(笑)
不穏の高松宮記念杯競輪ですが、芦澤兄弟は今年どんな走りを見せてくれるのだろうか。今年はぜひ平穏な宮記念杯になることを祈りつつ、最後に2人がnetkeirinにメッセージを寄せてくれた。
今年も高松宮記念杯競輪が始まります。兄弟揃って頑張りますので応援よろしくお願いします。
プレゼントの応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。