2022/06/10(金) 23:00 0 4
9日から松戸競輪場でナイター競輪「燦燦ムーンナイトカップ(GIII)」が行われている。2日目の6Rで2着に入った原田亮太に話を聞いた。
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独演会と言ったらちょっとオーバーだが、レースが終わり共同インタビューの場に現れた原田亮太が今現在の想いを熱く語った。
「今までずっと内容重視でやらせてもらっているので、自分の1着で買ってくれているお客さんには迷惑をかけてばかり。そんな中でも自分なりに『こういう選手でありたい!』ってレースはできているし、練習に付き合ってくれる先輩方、信じて買ってくれるお客さんには、温かく見守ってもらえたらありがたいです。いつか絶対に恩返しするので」。
原田と言えば、デビューからずっと徹底先行を貫く真っ直ぐな男。カマシ捲り全盛の今の時代にこのスタイルはかなりレアだが、これにはちゃんと理由があるようで本人はこう続ける。
「自分はまだFIとGIIIしか走ったことがないんですが、これから先、もっと上のクラスにいったら、野口裕史さんとか岩本俊介さんや根田空史さんと一緒になることがあるはず。そのときに『お前には任せられない』『後ろ回ってろ』と言われるのはやっぱり嫌だし、どうせだったら『アイツやるな』『頑張ってるな』と言われたい。今はそのための種まきの段階と思って頑張っています。A級最後の開催で『捲りは魅力を感じない』と口にして、実際それが記事にもなったんですが、その気持ちは今も変わっていませんよ」。
目先の着より先を見据える原田のスタイルには共感できるし、このスタイルでどこまで強くなれるか、しっかり見届けたい。(アオケイ・長谷川記者)