閉じる

【四日市競輪G3ナイター 予想】松浦悠士と平原康多が参戦! 迎え撃つ地元の浅井康太と柴崎淳

2021/03/31(水) 18:00 0 5

4月3日(土)より四日市競輪場ベイサイドナイトドリーム (GIII・最終日4月6日)が開催される。ナイターで行われる同レースの注目選手や展望について、闘う競輪記者・町田洋一氏に話を伺った。

 男子は9レース4日制のトーナメントでGIII開催。初日特選が1レース、一次予選が8レース、二次予選が6レースで行われる。また、ガールズケイリンも3R4日制のトーナメントで実施され、最終日に決勝戦が行われる。

 S級S班の選手は、松浦悠士平原康多守澤太志和田健太郎の4名が参戦。他にも実質的にS班の力がある地元浅井康太、南関東の深谷知広も出場メンバーに入っており豪華な大会となった。

中心は松浦悠士だ

 中心は松浦悠士だろう。直前の松阪ウィナーズカップは、不振、不振と言われながらも最終的に表彰台に立っている。しかも、盟友・清水裕友の優勝に貢献。あの番手追上げは、カマシに行った副産物であり、狙ってのものではない。競輪は構えて勝ちに徹するより、潔く良く行った方がいいと改めて実感。ラインの絆を語るのに、ベストのレースであるし、早めの番手捲りも好感が持てた。中四国で名前のある自力型が原田研太朗ひとりで、今回は4日間自力勝負になりそう。今の“ハラケン”には、ウィナーズカップの初日特選同様に任せない。

ここ一番で強さを発揮する、それが松浦悠士

“康多”と”康太”の対決にも注目

 平原康多は、なぜか毎年のように四日市記念(ベイサイドナイトドリーム)に呼ばれている。“コウタ、コウタの対決”が毎年の見所のひとつになっており、今年も平原“康多”と浅井”康太”の走りは注目が集まる。

今年も平原康多(左)と浅井康太(右)の“コウタ、コウタ対決”には注目が集まる

 昨年11月の同大会(泗水杯争奪戦)では、佐藤慎太郎にこそ差されたが、宿口陽一を目標に番手から抜け出し(同ラインの佐藤慎太郎と)ワンツーを決める2着でフィニッシュした。慎太郎はこの優勝でグランプリ出場に近づいた背景もあり、平原の“男の走り”に感銘を受けていた。「平原はいい男だね〜」のコメントは今も記憶に新しい。ここも平原らしく、諸橋愛鈴木庸之と団結して、今年4度目の記念Vを狙っていく。

 グランプリレーサーの和田健太郎ウィナーズカップの二次予選で落車。最終日まで走ったが、ケガの影響は少なからず残っていた。今回は体のケアが焦点になるが、深谷の番手を回れる展開利は大きい。

 守澤太志も貫禄が出て、マーク屋としての序列が佐藤慎太郎と逆転したといっても過言ではない。ウィナーズカップの決勝こそ松浦に割り込まれて厳しい展開になってしまったが、ここまでS班として責任のある走りを続けている。今回、北日本の自力型が小松崎大地ぐらいしかいない。守澤は現在伊豆を拠点に活動しているため、深谷、渡邉雄太根田空史ら南関地区の先行選手との連係も考えられる。

自分の庭では負けられない浅井と柴崎

 地元浅井は四日市こそが本当の自分の庭。この記念を4回制しており、5度目の優勝を目指している。ウィナーズカップは自身の調子というより、山口拳矢との呼吸が合わなかった。本人は、歯がゆい思いがあるだろうが、これから山口を育てて行くのも浅井の大事な仕事だ。

 柴崎淳は昨年大怪我に泣かされたが、もともと浅井より早くに当記念を優勝している(平成20年)。その後も2度優勝しているように、浅井に負けず劣らずの地元のエースといえるかもしれない。

昨年大怪我に泣かされた柴崎淳。得意の四日市で再び輝きを見せるか

 深谷は、普段、カーボンフレームの自転車でしかトレーニングをやっていない。鉄のパイプで走るウィナーズカップを終えたばかりで、自転車がスムーズに進むかも。愛知の選手だったことを忘れるぐらい、もうすっかり南関選手の一員として溶け込んでいる。

誰もが認めるその実力、石井寛子

 ガールズケイリンは石井寛子が主役。選考順位の関係でコレクションにこそ出場出来なかったが、その実力は誰もが認めるところ。普通の開催では無敵の強さを見せており、今年はすでに5度のV。自然と好位を確保し、捲り追い込みで勝つスタイルは、児玉碧衣とはまた違った強さがある。

主役は石井寛子

 小林莉子も石井と同タイプでキャラは被る。近況、意識的に早めに仕掛けており、勝負どころで石井より前にいるようであれば逆転もある。

 昨年から成績がアップした細田愛未が石井、小林と共に3本柱。予選は、この3人が中心で、それぞれのレースで本命になる。2月開催で連続して優勝した南円佳も上昇気流に乗っており、台風の目になりそうだ。

閉じる

新着競輪ニュース

ニュースランキング

ニュース&コラムを探す

検索する
投票