2022/06/02(木) 21:00 0 2
「母が占いに行ったら、占い師が『息子さんに生き霊が憑いていた』って(苦笑)。どんな生き霊か? それがどうも同業者らしくて。僕、誰かに恨まれるようなことはしていないんですけどね…」と衝撃のエピソードを明かしたのは2年目の田村大。
田村の競輪人生は波乱の幕開けだった。本デビュー戦の一走目で落車し、肋骨を骨折。復帰後は着実にステップアップしていたかに思われたが、神様は意地が悪い。特昇をかけて挑んだ松山で、まさかの誘導妨害失格。3か月間あっせん停止の処分を受けた。
「おまけにプライベートでは、自損事故で車もダメにしちゃって。負の連鎖は、すべて生き霊のせいだったのかな(笑)。まさか、ああいう形で特昇に失敗するなんて。調子がよかっただけに、直後はだいぶ気持ちが沈みましたね。でも、終わったことを引きずっていても仕方ないし、練習に打ち込んだ」と語る。
「復帰戦(予選1着、準決勝3着、決勝5着)はレース勘が思っていた以上に鈍っていて、全然ダメだった。3場所前まで波がある感じがしたけれど、最近はいい感触が戻ってきている。今回も調子はいいと思います」。
「点数をつけるなら、ルーキーイヤーの出来は2、30点。競走どうこうよりも、とにかく流れが悪すぎた。来期はA級2班に。上へ行けば行くほど、レースの流れは速いと思うので、そこにしっかり対応すること、組み立ての引き出しを増やしていけるように。同期に負けていられないし、早く自分もS級の舞台で戦いたい」と今後を見据える田村の表情は明るい。
「もう生き霊は大丈夫みたいなので!」。
身も心も軽くなった田村が、初日から風を切ってパワー全開の走りを披露する。(アオケイ・八角記者)