2021/03/28(日) 09:00 0 0
「今年に入ってから考え方を変えたんです。今までだったら同支部以外は付いてこなかったけど、年齢的にも柔軟にいこうかなって」
田村には理由があった。
「かなり昔、1度だけ同支部以外の子に付けたことがあった。結果的にその子が失敗して自分も共倒れ。その時はまだ若かったし、自分で動いた方が後悔しないなと思いましたね。あとは、負けた理由を前の選手のせいにするのが嫌で。だったら自分でやって後悔しない戦いをしようって思っていました」。
しかし、今年に入って視野を広げた。
「年を重ねる度に少しずつ動けなくなってくる。もう柔軟に戦わないといけない年齢だって思いました。前回の小田原で埼玉の太田龍希君に付いた時も凄くいい走りをしてくれた。4番手とかになると話は変わってくるけど、3番手くらいなら固める方向でいます」と言う。
そんな田村は決勝で栃木の中村隆生の番手を選択。
「人の後ろを回るからには番手の仕事を精一杯したい。先行しろとか全く思っていないし、彼が勝てる走りでいい」と話す田村だが、「優勝したら10年振りになると思う。チャンスが巡ってきたら最後はモノにしたいですね」と笑顔で意気込みを話してくれた。(アオケイ石濱)