連日、まくりを繰り出してはいたものの、どうにも噛み合わず。納得いくレースは初日の一撃ぐらいだった。ただ、4日間バックを取る仕掛けで自力選手としてやるべき動きはできていた。

「脚自体は決勝で十分に丈夫になるぐらい仕上がっていたんです。でも競輪は甘くないですね。連日、流れに乗って動けていない。自分でむりにスピードをつくってまくっている感じ。もっとうまく"競輪"がしたいです」。

　2020、21年と2年連続でGIIの「ウィナーズカップ」決勝に乗っており、もともと潜在能力は高い。組み立てやペース配分の甘ささえ克服できれば、一気に上まで上り詰めるだけの脚は備わっている。

「自分で言うのもアレですけど、練習じゃそこそこ強いんです(笑)。毎年、春のウィナーズで終わっていたし、1年を通して体を上げていきたい。オールスターは出られるか微妙なんで、今は競輪祭を目指しています。まだ権利を取っていないし(記念決勝3着以内を含めて)狙っていくつもりです」と意気込んでいる。(netkeirin特派員)