通算100勝にリーチをかけた一戦は、中団をたやすくキープし落ち着いた2角まくり。節目達成かと思われたが番手の井上昌己に交されて2着。100勝は次回に持ち越しとなった。

「えっ？ 100勝ですか。全然知らなかったです。まだ95勝ぐらいと思っていました」と驚いた様子の伊藤。

　ここまでの99勝で一番うれしかったレースを聞くと「郡司さんに先着したやつ！」と即答。
　3月宇都宮「ウィナーズカップ」の最終日を挙げた。まくった郡司の番手をさばき番手に潜り込み直線を抜け出した勝利だった。

「前回のGI(2月取手「全日本選抜競輪」)は負け戦で先行をしてみたけど、自分のスピードじゃ通用しないと改めてわかって。でも、あれは自信になりましたね」と気持ちを呼び起こした一戦だった。

　最後、写真撮影の際、指を突きだしたポーズをリクエストされると「(佐藤)慎太郎ポーズすね！」とノリノリ。この先、大物食いに期待がかかる。(netkeirin特派員)