最近、落車や失格に悩まされ色あせてきた木暮安由。特別競輪の常連で、“タイトルに近い男”とも言われていたが、その面影が少しもない。

「終わったと言われたくないし、ダイエットにも取り組んでみた。体重は5㎏落ちたけど、踏み応えがない。今は体重も戻ったけど、悪い膿は全部出したと思う。これがデトックス効果になれば…」。

　記者と一緒に小林泰正のレースを分析する木暮は「全く、その通り。泰正は10回走って、1回のラッキーパンチが忘れられない。たまたまだし、いつも捲りの組み立てでは…。成績だけを見れば泰正が1着でオレも4着で勝ち上がれた。だから、記者さんたちから泰正に厳しく言ってもらわないと(笑)」。

　ギリギリの勝負が続いているが、本人はタイトルを本気で諦めていない。(町田洋一)