2022/05/02(月) 22:30 0 6
前走の伊東で完全優勝を飾った奥井。早くも今年4Vと、昨年の7Vを上回りそうなハイペースで結果を残している。
好調の要因を尋ねると「トレーニングを見つめ直しました。今までは、どうしても力みが出てしまい、自転車に上手く力を伝えられずに走っていたところがあった。その力みのせいで、競走フォームが窮屈になったり、余計な力を消費していた」。
「今は身体の使い方を意識している。伊東の初日にトレーニングの成果、感覚を掴めた気がします。3日間とも力まずに乗れていたと思うし、その乗り方を今開催、今後と身体にインプットし続けて覚えさせていくことが大事。40歳になっても、まだまだ進化中ですよ! (笑)」と茶目っ気たっぷりな笑顔で語る。
奥井といえば、先行勝負でガールズケイリンをけん引してきた。ラインのないガールケイリンで先行は最も過酷な戦法とも言える。そんな奥井に憧れを抱く選手も多く、先日の松戸ルーキーシリーズでプレデビューを迎えたガールズ選手のなかにも、「目指す選手は?」の問いに奥井の名を挙げる選手が多くいた。
最後に、奥井に先行を貫く後輩たちへのアドバイスを聞いてみた。
「ガールズケイリンで先行勝負は、やっぱり簡単じゃないですよね。最近は、立ち回りの巧い器用な選手が多くて、ガールズ選手全体のレベルが上がってきているように感じる」。
「自分は先行にこだわって戦ってきたけれど、何度も何度も壁にぶつかっては乗り越えてきた。偉そうなことは言えませんが、先行は勇気だと思う。特に、新人選手には力を出し切れるよう自分がしたい競走をして頑張ってほしいですね。納得いくまで、ね」と話してくれた。
先行は勇気。今もなお進化し続ける奥井の言葉の一言一言に重みを感じる。中2日での参戦も何のその。地元立川で貫禄のパワフル先行に期待したい! (アオケイ・八角記者)