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【松戸競輪・ルーキーシリーズ】父の慧眼!? 未完成ながらポテンシャル秘める陸上出身の渡部遥

2022/05/02(月) 22:00 0 6

4月30日から6月にかけて全4戦行われる「競輪ルーキーシリーズ2022」。30日から始まった第1戦の松戸シリーズ、最終日のガールズ決勝で3着に入った渡部遥に話を聞いた。(取材:netkeirin編集部)

渡部遥(わたなべはるか)

 在所12位ながら決勝進出を果たし3着に入った渡部遥。養成所時代は脚力をつける事をテーマにおき、先行主体のレースをしていたため、1着数は少なかったが、松戸では随所に存在感を発揮。決勝では打鐘で仕掛けると、最後の直線まで逃げ粘り3着と人気薄ながら健闘した。

「決勝は畠山さんもいなかったし、何も出来ないまま終わるのが嫌だったので思い切って行きました」。

 風を切る格好良さから、先行に対する憧れは持っていたが、昨年のガールズグランプリで優勝した高木真備さんのレースを見てその思いを強くしたという。

 小学校3年から高校までの10年間、陸上競技(走り幅跳び、三段跳び)に打ち込んでいたが、競輪好きの父の薦めもあり自転車の世界へ。高校3年の夏に部活動を引退してから、野村典嗣選手(109期)に弟子入りし、ほぼ未経験ながら技能試験を一発合格。身体能力の高さを見せた。

 尊敬する人物に元プロ野球選手の桑田真澄さん。「高校まで野球をプレーした父から桑田さんの本を貰ったんです。養成所で本を読んで考え方に感銘を受けました。本の中に『表の努力』と『裏の努力』というフレーズが印象に残っています。裏の努力には身の回りの整理整頓について触れていて、影響を受けています」。

 仲の良い同期の浜地晴帆とは容姿が似ていることから、養成所でも良く間違われたという。

「背丈も近いですし、後ろ姿も似ているみたいです。養成所でもずっと2人でいて仲が良いですね。浜地とは今回の松戸は被っていませんが、『ずっと携帯を見て応援するから頑張ってね』とメッセージを貰いました」。次の松山は一緒に走れるので、2人で頑張りたいですね。

 自転車経験も浅くまだ成長の余地がありそうな渡部。恵まれた体格からスケールの大きな走りで近い将来ファンを沸かせてくれるレーサーになりそうだ。

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