神奈川県立金井高校、順天堂大学で棒高跳びに打ち込んだ塩田日海(しおだ・ひうみ)。自転車経験は競輪選手養成所入所前の4か月と「ほぼビギナー」ながら、適性試験で合格すると、卒業記念レースは1着・4着で決勝進出、デビュー戦の松戸では2着に入り、在所成績11位(19人中)とは思えない結果を残している。

「(ホームバンク)の川崎競輪の先輩たちのおかげです。練習では1本ずつ見て下さって、ペダルを踏み込む際の角度など、修正点を教えてくれるんです。アドバイスを1つずつ試しているのが結果につながってると思います」。

　見知ったメンバーで走るとはいえ、お客さんの前で走るのは今日が初めて。「検車場にいる時は緊張しなかったんですが、控室に入ると急に緊張が襲ってきて…発走機について周囲を見渡すと応援に来てくれた友人と偶然目が合って、とにかくびっくりしました(苦笑)。」

　地元が神奈川と松戸から遠くないこともあってか、塩田のデビュー戦を応援するために中・高・大の友人が観戦にきているという。

「友人たちの応援に応えられて良かったし、車券を購入してくれたお客さんに貢献できたのも嬉しいです。今日のレースですか？…Sを取ってバックで離されなかった。練習で想定していた通りのレースが出来たので、同期同士のレースですが嬉しいですね」。

　発走機の前では「日海〜！と呼んで応援してください」とはにかみながら話した塩田。GWの松戸競輪に足を運んで名前を呼ぶと、アイコンタクトを貰える…かも知れない!?