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【大楠賞争奪戦】“まさか”が重なった中で平原康多がVゴール

2022/04/26(火) 20:20 0 19

武雄競輪の開設72周年記念「大楠賞争奪戦(GIII)」は26日に最終日を開催した。12R決勝戦で、吉田拓矢マークの平原康多が優勝。今年3回目、通算30回目のGIII優勝を飾った。
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通算30回目のGIII優勝を飾った平原康多

 号砲が鳴り、スタートでやや牽制が入った。佐藤慎太郎がゆっくりと前に出て、平原康多がそれを追う。このままなら北日本が前受けで、関東が中団。しかし、そこから稲川翔が誘導の後ろまで上昇し、佐藤がこれを迎え入れた。なんとなく、すんなりとはいかない予感がした。それにしても…。

 “後ろ攻めになってしまった”吉田がアクションを起こさず、打鐘をすぎても同じ隊列で一本棒のまま。しびれを切らした櫻井正孝が3番手から踏み上げたが、稲川もこれに応戦。別線が踏み合って、吉田に絶好の捲り頃となったかに見えたが、突っ張って逃げた稲川の掛かりも申し分なし。吉田は捲り不発に終わり、その後ろから踏み上げた平原が最後は直線で鋭く伸びた。

「もうタクヤ(吉田)に任せていたので。行けるタイミングで行ってくれればと思っていた。出切れないのは想定していなかったですね。自分も後ろに2人付いていたので判断が難しかった。この先、いいことばかりではない。あぁいう判断だったり、しっかりと見極めていかないと。届かないかなと思ったけど、落車もあったので…。落車がなかったらわからなかったでしょうね」

レース後、吉田拓矢(右)と話す平原康多

 まさかの展開、まさかの吉田の不発、最後はまさかの落車。想定外のことが起こりまくった中での今年3回目のGIII優勝だった。

「4日間、厳しい戦いだったけど、実戦でしか得られないいい経験ができたし、いい勉強になった。まさか優勝して帰れるとは思わなかったけど、これで終わりじゃない。次は日本選手権だし、そこに向けて気持ちをさらに上げていければ」

 次走は今年2回目のGIとなる日本選手権競輪(5月3日〜いわき平)。昨年は武雄記念を制した松浦悠士が日本選手権をV。今年は平原が日本選手権初Vに挑む。(netkeirin特派員)

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