2021/03/22(月) 19:00 0 3
村上義弘は前受けから車を下げ、中団にこだわると思われたが、先頭に出た久米康平ラインにすかさず切り込んだ。堤洋をどかし内から上がってきた浜田浩司をさばく貫禄の大立ち回り。さらにはまくってきた森山智徳ににらみを効かせて仕掛けを封じた。
最後は8分の1輪差で森山に先着を許したが、気骨ある自力戦はまだまだエネルギーに満ちていた。
さすがにレース後は「しんどかった…。この年ですから…」とすべてをしぼりだし、ヘロヘロだ。
それでも「(作戦を)決めて走るよりも、その都度何でもしようと思っていた。判断だけ間違わないように」と柔軟な取り口を披露でき充実感に満ちていた。
準決勝12レースは小森貴大マーク。今シリーズは近畿スジの自力タイプが手薄く、メンバー表を眺め小森との同乗を知ると顔をほころばせた。
「ここに来るまでメンバーを見ていなくて。こっちで確認したら『何や、オッサンばっかりや! 』となっていたから良かったですよ(笑)」。
川崎競輪場で開催された全日本選抜の落車の影響もあるはずだが「四の五の言わずにやります! 」と気持ちを入れ直した。(netkeirin特派員)