今回で3度目の参戦となる内藤宣彦。前回参加したゼロラウンド3では2着、3着、2着で初の決勝進出を決め、決勝では4着。

　内藤と言えば、競輪ではS級1班として第一線で活躍しており、51歳の年齢を感じさせない中年の星だ。

「PIST6を走ることによって、競輪に上手く生かせている感じはありますね。ここでは自分で動いていかないと話にならないし、『自力』で動くことで身体のキレがよくなってきていると思う。何より、楽しさを感じられていいよね」と手応えを語る。

「それに、PIST6に参加して、気持ち的な部分でも前向きになれたかな。前回はハロンを更新できたし、この年齢でもまだこれだけのタイム(前回時10秒425)を出せるんだ、まだまだやれるぞ、という気持ちになれて自信が出てきた」。

「一応、S級1班で注目してもらっている立場。もちろんプレッシャーはあるけど、注目してもらえるのは選手冥利に尽きますね。少しでも上位で戦えるように頑張りたい。あ、でもタイムトライアル順がトップバッターなのはちょっと…、あまり期待しないでね(苦笑)」と本人は控えめに話したが、タイムトライアル後(今回10秒541・全体8位)、時間をかけて入念にセッティングを調整する姿からは秘めたる闘志がうかがえた。

　PIST6では市本隆司(50歳)、小嶋敬二(52歳)ら50代が若手選手に負けじと元気に活躍中。内藤自身も前回、決勝4着と表彰台まであと一歩の好成績だっただけに、優勝のチャンスも十分にあるはずだ。(アオケイ・八角記者)

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