2022/04/22(金) 15:00 0 5
この時期、選手会の役員が交代する時節である。基本的に幹事が選出され、そこでの投票と言うのが一般的な流れだ。今のこの御時勢、競輪愛、人間愛がないと、選手会の役員はやれない。
昔は選手数も多く派閥があり、そこでの人事抗争と言う意味合いもあった。今は自分の時間や労力を潰して、人間性が立派でないと、なかなか選手会の支部長は務まらない。
内藤敦は新たに、2年の選手会支部長の任期を得た。ほぼ毎日、競輪場にある選手会の事務所に顔を出し、空いた時間でトレーニングをやっている姿を目にしている。
「玉野競輪場が新たに再生して、ビッグプロジェクトが始まった。記念の売り上げも大幅に目標をクリアして大成功。この夏には、GIIのサマーナイトも控えている。今後、GIを開催される競輪場になりたいし、僕ら地元選手の責任も大切だと思っている。お陰様で選手も増えて今は110人。新人も5、6人デビューする。山根将太君や太田海也君など若手売り出し中の先行選手も育ってきた。取鳥雄吾君だって、ラインの貢献度を考えると、いつタイトルを取ってもおかしくない。ここで連係する山崎駿哉君や田上晃也君が、もうひと皮むけると、岡山は更に充実するね」。
競輪を盛り上げて支えているのは、何より、競輪選手だと思っている。内藤敦みたいな人格者がいるから、選手も成長する。一選手として、ギラギラ感も失っていない。(町田洋一)