四日市決勝はS級特進にリーチが掛かっていた上杉嘉槻の3番手回り。結婚を機に香川に移籍したが、上杉とは元福井の同県。準決が終わり「3番手を回って下さい」とお願いされて、この選択になったそうだ。

「昔からの知り合いではないし、時折、喋るぐらいの仲。単騎でやっても勝ち目はないし、ラインを組んだのが真相。だけど、作戦を聞いて、前受けから引いてのカマシと言われ、厳しいと思った。彼は同じ失敗を、前回もやっているので(苦笑)。勝負どころで7番手になったし、一か八か全部インコース。決勝で確定板にも載った事がないし、最初は信じられなかったですね」。家に帰り元選手の奥様に報告すると「特別、何か言われなかったし、普段通りだった(笑)。少し自己主張を覚えたけど、子供も8か月だからパパの快挙は分からなかったですね」。

　発走機に付いての変身ポーズはあまりにも有名だが、最初は苦労しただろうし、何より続ける事が大切だ。野本怜菜選手のルーティンも話題を集めているが「彼女と直接話した事はないんですよ。僕は単一バージョンだけど、彼女はいくつか違うバージョンがあるみたいですね。あと、新人だけど、個性的な子がいるみたい。今度、ルーキーシリーズで会うので、楽しみにしています」。

　今度は実力派レーサーに変身ポーズを決める！ (町田洋一)