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【玉野競輪・ミッドナイト】レース展望

2022/04/21(木) 19:45 0 2

玉野ミッドナイト競輪「チャリロト杯(FII)」は22日に初日を迎える。開催の見所を町田洋一氏に伺った。▶玉野競輪レース情報はこちら

 前節のミッドナイト競輪が終わり中2日。男子は大矢崇弘が完全優勝、ガールズは山原さくらの優勝だったが、世界の小林優香がまさかの不発。2、3着も伏兵の國村美留莉那須萌美で33万円の超大穴。山原の頭は買えても、普通開催で小林が飛ぶとは想像出来ない。改めて、競輪の奥行きの深さと、難しさを感じ取るレースだった。

自力だが人の後ろも上手くなってきた田上晃也

 今節の1、2班戦は飛び抜けた実力の選手は不在。レアなケースと言えば、初日特選に地元から4人の名前があった事。徹底先行の山崎駿哉、基本は自力だが人の後ろも上手くなってきた田上晃也、タテシャープなベテラン高津晃治、そして岡山支部の支部長で人格者の内藤敦。2段構えの連係で山崎、田上、高津、内藤で簡単に並びは落ち着いた。この初日特選の人気は田上だが、準決、決勝で目標がいないと人気にならない。脚力の本命でなく、展開の本命だからだ。準決は自力でクリアして、決勝で山崎を使えれば、優勝は可能だ。

 今節、競走得点を一番持っている機動型は今村麟太郎。四国で吉岡篤志と連係して、地元勢とは割り切って走る。4場所前の久留米で優勝している。

 九州は城戸崎隆史が主力級。捲り脚を残しており、S級時代から穴屋で有名だった。特選は単騎のレースだが、準決は同県・勝部貴博を目標にする。勝部は準決が壁になっているが超スプリンターだ。

 面白い存在は前回の四日市でA級初優勝を決めた玉村元気。S級特選にリーチだった上杉嘉槻の3番手を回ったが巻き返しに失敗。7番手から全部、内を突き、頭まで突き抜けた。パフォーマンスはあまりにも有名だが、これで脚も伴えば、更にブレークする。チャレンジは、強い新人が多く、レベルの高い選手ばかり。

 優勝候補の筆頭は熊本北川大成。まだ21歳だし、将来のS級戦士。優勝回数こそ6回しかないが、競走内容が良い。日々、師匠の廣田樹里と一緒にトレーニングをやっている。同じ熊本松本憲斗合志正臣の門下生。前回の松阪も完全優勝して乗れている。同県同期で別線は考えづらく、松本は前検日に、北川マークを匂わせて優勝宣言も飛び出した。同じ119期の中嶋樹山崎航も力を付けている。山崎は3交代制の現場を経験している苦労人。サラリーマンより稼げるし、今回は師匠の村上清隆もいて、いつになく張り切っていた。

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