２月のZEROラウンド9に続き、「ファーストクォーター」ラウンド3も完全優勝で制したのは伊藤。

「踏み出してから、結構自転車が出ていたので、行けるかなぁと思っていました」と手応えを明かしてくれた。

　展開的には駆けた曽我圭佑の番手から徳田匠が伊藤よりも先に仕掛けて出たが「徳田君とは実業団の岩井商会レーシングでも一緒にやっている仲ですが、アイツは中距離の選手。さすがにここで中距離の選手にはスプリンターとして負けられないですよね(苦笑)」と2着だった徳田に貫禄を見せつけた格好ともなった。

　ただ、完全優勝だったとはいえ、やや伊藤の表情は前回V時よりも明るくはなさそう。その理由を尋ねると「正直、雨谷君(途中欠場)とやろうと今回は来ていたので、その点は肩すかしになったかな」と注目の雨谷一樹との対戦はお預けとなってしまった。

　ただ欠場となった雨谷は帰り際に「今回はファンに迷惑をかけてしまいましたが、またここに呼ばれた時は今回の分もしっかり期待に応えたい」と言っていただけに、今後もまた伊藤と雨谷の注目マッチはあることだろう。(アオケイ・渡辺記者)

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