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【日本選手権競輪】感動を呼ぶ空中バンク! いわき平競輪場に行ってみた

2022/04/22(金) 12:00 0 8

5月3〜8日にGI「日本選手権競輪(通称・競輪ダービー)」が開催される。その会場となるのが、いわき平競輪場だ。今回は実際にナイター開催中のいわき平競輪に足を運び、見どころをチェックしてきた。(取材・構成=netkeirin編集部)

日本選手権競輪が開催されるいわき平競輪場

バンクの中から観戦! 近さと走行音にドキドキ

 いわき平競輪場は、地上6mほどにバンクが位置する通称”空中バンク”。屋外施設として国内で唯一、バンクの内側からレースが見られるのが特徴だ。

 入場口は1階と3階にある。メインスタンド1階から、バンク内とメインスタンドの行き来ができるようになっている。走路の下をくぐってバンク内に出ると、空とバンクが視界に入り気持ちが高揚する。

バンクの内側にある「サイクルコロシアム」。階段を上がるとウッドデッキになっている

 レース前には老若男女問わず多くのファンがバンク内のウッドデッキに出てきて、選手に声援を送っていた。選手たちはすぐ目の前を走るので、声援はきっと届いているに違いない。

 レースが始まると場内に実況が流れる。打鐘とともにペースが上がり、選手が目の前を通過するときのスピードと走行音は圧巻だ。

目前で繰り広げられるレースにドキドキが止まらない

キレイなメインスタンド! 穴場は最終コーナー前

 3階と4階は無料の一般観覧席だ。メインスタンド館内はとても清潔で、感染症対策として座席が1席間隔になっているので安心感がある。

 3階はバンクと同じ高さからレースの迫力を味わえ、4階は高い位置からバンク全体を見渡すことができる。好みの場所を見つけて観戦を楽しもう。

3階の一般観覧席からの眺め。ゴール線前は人気だ

4階の一般観覧席からはバンク全体が一望できる

 混雑しているのはやはりゴール線付近。一瞬でも早くレースの決着を目の当たりにできるのは魅力だ。

 一方で両サイドは比較的空いていた。スピードと駆け引きが間近で見られる最終コーナー前は穴場かもしれない。

レースが大きく動く最終コーナー付近は比較的席が取りやすい

足もとで選手が走る! 珍しい外周デッキ

 メインスタンド3階からは、外周に出ることができる。
 バンク内と同様にウッドデッキになっていて、アクリル板のすぐ向こう側がバンクだ。

ウッドデッキになっている外周。歩いて一周できる

 コーナーでは、ちょうど自分の足もとがカントの急坂に。間近で見るとかなりの急角度で、怖さすら感じた。

 選手が高い位置を走ってくるとこんな景色に! ここからレースを見下ろすのも新鮮な体験になるはずだ。

足もとでレースが展開されているのは不思議な感覚

ビールにぴったり! 名物グルメは「みそホルモン」

 競輪場に足を運んだら気になるのがグルメ。
 そこで、1Fの食堂「IKIYA」で従業員の方にお話をうかがった。

「おにぎりとかパンとか、軽くつまめるものがよく売れています」と話す村上さんは、いわき平競輪リニューアルの2006年からこちらで働いているそう。
 2013年の東日本大震災も経験しており、被災されたため炊き出しには参加できなかったものの「早く再開できて驚きました。うれしかったですね」と明るく当時を振り返る。

 そんな村上さんにおすすめメニューを尋ねてみると「ホルモン定食です! 温泉卵がついているのでかけて食べても美味しいです。ビールにも合いますよ(笑)」とのこと。

食堂スタッフ・村上さんイチオシの「みそホルモン」

 さっそく注文してみると… みそ味のホルモンはプルプルで柔らかく、みそ味がしみ込んでいて美味しい! ややピリ辛で、ビールにもご飯にもぴったりの味わいだった。

 常連さんたちとのたわいもない会話が励みになっていると語る村上さん。
「みんなが元気に競輪しに来てくれたら嬉しい」と笑顔で話してくれた。いわき平競輪場は、人の温かさにも触れられる競輪場だった。

 2021年は「オールスター競輪(GI)」が開催されたいわき平競輪場。しかし、新型コロナウィルスの影響で無観客開催となってしまった。

 今年の「日本選手権競輪(GI)」はゴールデンウィークに行われる。
 平日のナイター開催も家族連れで賑わっていただけに、今回のGI開催は有観客で開催されることを願う。

空中バンクを動画で体験!


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