2022/04/25(月) 18:00 0 3
4月30日から6月にかけて全4戦行われる「競輪ルーキーシリーズ2022」。121期(男子)、122期(ガールズ)のお披露目の場でもあり、7月以降の本デビューに向けての注目シリーズとなります。netkeirinではルーキーシリーズに出場する選手の中から注目選手をピックアップ。今回は大川剛(23歳・青森)選手を紹介します。(取材・netkeirin編集部)
本格的に自転車を始めたのは青森・十和田工業高から。「雰囲気が緩そう、サイクリングが楽しめるかな」と軽い気持ちで入部した自転車競技部だったが、そこで眠っていた才能が開花する。県大会では現S級の小原丈一郎選手や嵯峨昇喜郎選手と上位を争うまでに成長。プロデビュー直後から活躍する2人に刺激を受け、八戸学院大学を経て日本競輪選手養成所に入所。第2回の記録会でA評価を獲得すると、ナショナルチームのブノワ・ベトゥトラックテクニカルディレクターに認められ、エリート教育が施されるHPD教場生に選抜された。
「自分が選ばれるとは思っていなかったので嬉しかったです。ジェイソン・ニブレット短距離ヘッドコーチからかけられた『どんな練習でも全力を出し切ること』という言葉が印象に残っています。養成所の思い出は、750mをシッティング(サドルに座って漕ぐ)のまま、大ギアで走ったことです。悶えるくらい脚が痛くて…早期卒業(太田海也選手、中野慎詞選手)の2人もぶっ倒れていたくらいなので、キツい練習でした(苦笑)」。
趣味は筋トレ、尊敬する人物にアーノルド・シュワルツェネッガーの名を挙げる。「モチベーションが上がらない日もありましたが、シュワちゃんの動画を見て練習を続けてきました。養成所入所前に比べ身体がシャープになりましたし、自転車に必要な筋肉がついたことが記録会の結果につながったのかなと思います」。
在所成績68人中2位、1位の塩崎隼秀選手が欠場の中、注目されて臨んだ卒業記念レースは準決勝で敗退。打鐘でカマして逃げ切りを図ったが直線で力尽きた。「決勝に乗れなかったのは悔しいですね。押し切るだけの力が無かったので練習します。松戸は着にこだわり過ぎず大きなレースをしたい」と課題を挙げながらも、自分の競走スタイルを確立して貫くつもりだ。「捲りよりも先行にこだわりたい」と語ったルーキーの挑戦が始まる。