実力者の稲垣裕之は2020年12月に交通事故に遭い、左足の脛骨(けいこつ)を負傷。まだ完治はしていないようだが、復帰2場所目で動きが一変した。

　初日特選は3番手キープから先まくりを敢行し、伸び盛りの朝倉智仁の先行をのみ込んだ。ゴール寸前で東龍之介の強襲に屈して2着となり500勝達成はお預けとなった。しかし、引き揚げてきた稲垣の表情は明るかった。

「ちょっと(ゴールまでの距離が)長かったですね(苦笑)。でも久々に自力を出してハナを切れたし、今回から新車なんですけどその感触も上々でした」。

　16日の準決勝11レースは中井俊亮を目標に得た。
「中井君とは(何回目か)覚えていないくらい連係しているし、いつも頑張ってくれる。信頼していきます」。

　何かと縁のある大宮バンクで、節目の500勝達成にチャレンジする。(netkeirin特派員)