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【ウィナーズカップ予想】最強レーサー脇本雄太✕充実期を迎えた古性優作

2022/03/16(水) 18:00 0 4

宇都宮競輪場で18日から開催される「ウィナーズカップ(GII)」の注目選手とみどころをアオケイ・長谷川記者に伺った。

「さすが格上」という走りを披露している脇本雄太(撮影:島尻譲)

 3月18日から宇都宮競輪場で「ウィナーズカップ(GII)」が開催される。この大会は選考期間内の1着数が多い選手、前年度のヤンググランプリ出場選手も参加資格があり、他のG1・G2と比べて若手の機動型が大勢いるのが特徴。普段の特別競輪では目にすることのない選手も数多くいるので、いつも以上にフレッシュでスピーディーなバトルが繰り広げられる。

 脇本雄太の名前をビッグ戦線で見るのは昨年8月のいわき平オールスター以来。ここまでの間は長期欠場もあったり、決して順風満々ではなかったが、2月に実戦復帰してからは「さすが格上」という走りを披露している。

脇本雄太古性優作(右)

 脇本の連係パートナーは充実期を迎えた古性優作。グランプリ2021を制した浪速の暴れん坊はタテヨコ両方抜群で、今年最初のG1となった取手の全日本選抜競輪も優勝。長い間近畿を引っ張ってきた村上兄弟の不在は残念だが、脇本の「超一流の脚」と古性の「超一流の技」で他地区の別線を圧倒しそうだ。

 地元地区の開催ということで関東勢も気合はかなり入っている。総大将の平原康多は今年も安定しており、直前の大垣記念はオール1着の完全優勝。同じくSSの吉田拓矢宿口陽一と強力ラインを形成する。また、ビッグ初出場となる吉田有希も注目度は高く、勝ち上がりのどこかで平原と連係するところを見てみたい。

平原康多(撮影:島尻譲)

 地元の栃木からは全部で7人出場するが、イチ押しはこの間の名古屋で記念初優勝を飾った眞杉匠だ。展開も確かに向いたが、あの松浦悠士を捲らせなかったのは価値があるし、近い将来はSSの赤パンツを履いているかもしれない。眞杉とはタイプが違うが、スピードある坂井洋も魅力的な選手で、格上相手に一発というシーンもあるだろう。

切磋琢磨している眞杉匠坂井洋

 総合力や安定感は郡司浩平という評価になるし、この人も高い支持を集める。基本は自力勝負で、位置を取ってからの捲りだが、深谷知広松井宏佑と一緒の時は後ろを回る。

 令和最強と言われる中国ゴールデンコンビも当然互角。松浦悠士は落車明け、清水裕友はやや一息だが、両者ともにこの大会は優勝の実績があり、同じレースになったら息の合った連係を見せてくれるはず。

 北日本地区は新田祐大佐藤慎太郎の福島名コンビが中心。どちらも肉体的なピークは過ぎているが、年齢を感じさせない走りで頑張っている。落車や失格に悩まされている守澤太志もそろそろキッカケを掴みたい。

佐藤慎太郎守澤太志

 戦力的には見劣る中部勢だが、浅井康太山口拳矢が調子を戻しているのは明るい材料。九州地区では荒井崇博が超元気。直前の小倉F1では北津留翼の捲りを涼しい顔で交わして完全優勝。2月の静岡記念で深谷知広を捲ったのも記憶に新しいし、今がデビューして一番と言っていいくらい強くて安定している。荒井の「大仲」中川誠一郎北津留翼山崎賢人山田英明も底力は確かで上位争いに食い込んでくる。

 最終日に行われるガールズコレクションも大激戦。

児玉碧衣

 ガールズグランプリを制して頂点を極めた高木真備だが、今年は常勝という感じではなく、取りこぼしが目立つ。出走本数も少ないが、ここまで優勝ゼロは不安なデータだ。

 高木とは対照的に、女王奪還に燃える児玉碧衣は前半戦から絶好調。今年出場した開催は「5の5」で全て優勝。賞金ランクも現在2位と好位置につけている。

 純粋なタテの脚なら佐藤水菜が一番かも。パリ五輪を目指しているためナショナルチームの活動がメインだが、日本の競輪では昨年7月から19連勝中と無類の強さを見せている。

 他にもパワフル小林優香、センス光る石井寛子、スピード抜群の梅川風子尾方真生も虎視眈々と狙っている。(アオケイ・長谷川記者)

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