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【久留米競輪】仲のいい坂上兄弟が今年初の同時あっせん

2022/03/09(水) 09:30 0 3

久留米競輪のナイター「オッズパークP・ホークス杯(FI)」が9日に幕を開ける。兄弟で今シリーズに参戦する坂上忠克坂上樹大の2人に話を聞いた。

兄の坂上忠克(左)と弟の坂上樹大

 石川支部の兄弟レーサー坂上忠克(71期)と坂上樹大(80期)が一緒の開催に出場する。

 兄の忠克に聞くと「去年の向日町(5月25〜27日)以来だね。その前は、ずっと昔だった。去年は俺がS級で、弟がA級だったけど、今度は逆。俺は23年ぶりくらいのA級で、向こうはS級。なんかちょっといやだな〜」と苦笑いを浮かべた。

 かつてはビッグレースの常連だった2人。その際は同時あっせんが当たり前だったが、今ではどちらかがA級という事態になってしまっている。せっかくなので、この機会に2人にお互いの事などを尋ねた。それぞれが愛のある言葉で相手を分析。仲の良さが伝わってきた。

 まずは、兄の忠克に話を聞いた。

坂上忠克

ーー2人兄弟なんですか?

坂上忠克:実は4人兄弟で、姉がいて、自分、そして妹、樹大。女、男、女、男ですね。弟とは3学年違います。下の2人がヤンチャでしたね。

ーー弟の樹大選手は、忠克選手を見て競輪選手に?

坂上忠克:そうですね。自分が高校で自転車部に所属して、弟も同じ高校に行きましたね。ちょうど僕が高校3年の時に、石川国体があるってことで、1年の時に勧誘されたんです。やるつもりはなかったんですけどね。気付いたら自転車をやってました。で、やる事もなかったし、そのまま競輪選手になりましたね。

ーーツーショットの写真もですが、2人は仲がいいですね。

坂上忠克:全然ですよ、そんなことないです。

ーー忠克選手から見て、弟の樹大選手はどんな方ですか?

坂上忠克:正義感に燃えているというか、偽善者っぽいですよね(笑)。イイ子ぶっている。もっと素直になればいいのにな、って思ったりします。もう少し自分を出してもいいんじゃないかな。とにかく熱い男ですね。中学の頃とか、周りにおだてられて、リーダーみたいに担がれて、いざ前に出ると最後にアイツだけ怒られちゃう、みたいな。

ーー“内灘の虎”というニックネームがありますよね。

坂上忠克:ダサいですよね。アイツ、自分で言うてて。虎が好きなんでしょうね。自分が言ってて、そのうちに周りも言い出した。周囲はネコって言ってますよ。本物の虎がいるじゃないですか、大分の方に。豊後の虎(小野俊之)ですよ。本物の前ではニャーって言ってましたもん。内灘のネコですよ、ネコ。

 「僕、口が悪いんですよ」と笑い飛ばす。どこまで本当なのかわからなくなってしまいそうだが、とにかく愛のあるイジりだというのは伝わってきた。

 続いては弟の樹大に話を聞いた。

坂上樹大

ーーお兄さんの忠克選手ですが……

坂上樹大:昔はありましたよ!

ーーへっ!?

坂上樹大:昔はしっかり生えてましたよ、毛が。あっ、髪の毛の話じゃないですか(笑)

 そう来たか、と笑ってしまう受け答え。どうもこれはネタなんだろうな、と思ってしまうほどの完成度だ。いやいや、そうではない。話を戻そう。

ーーお兄さんの忠克選手は、どんなお兄さんでしたか?

坂上樹大:昔から優しい兄貴でしたね。面倒見が良くて、遊びに行くのも、ずっと後を付いていってました。兄貴の友だちとよく遊んでいましたね。ある時に、その友だちが兄に「もう小さいやつを連れてくるな」みたいな事を言ったんですけど、そうしたら兄は「じゃあお前らとは遊ばない」みたいになって、僕と遊んでくれたりしましたね。

ーーすごくいいお話ですね。

坂上樹大:あと、4人兄弟でお菓子を分けるってなって。上の2人は、いつも下の2人が来るまで待っていてくれたんです。封をあけずに。で、下の2人がほとんど食べてしまって、あとから怒られるってことがしょっちゅうでした。

ーー自転車もお兄さんの影響で?

坂上樹大:そうですね。兄を追っかけた感じですね。そういえば、セッティングも兄に全部やってもらっていましたね。僕があまりできないので。今は違いますけど。とにかく優しい兄ですよ。

 いろいろなエピソードをまじえて語ってくれた。なんだかんだ言っても、超がつくほど仲がいい坂上兄弟。初日は兄の忠克が5R、弟の樹大が6Rに出走する。(netkeirin特派員)

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