2022/03/08(火) 20:45 0 4
「あっせんが出た時から大目標にして取り組んできた」。
地元GIIIで田尾駿介がファイナル進出と気を吐いた。GI全日本選抜組が出場しなかったシリーズだったとはいえ、GIII初の優出。ただ、決勝はチャンスがありながらも7着に終わり、「決勝に乗れた嬉しさよりも、悔しかった方が強い」と振り返った。
「チャンスはあったんですけどね。勝ちたい気持ちが強すぎて焦ってしまった。完全に判断ミス。(宗崎)世連よりも先に踏んでしまって、世連に合わされてしまいましたね。まだまだ何かが足りないんだということ。もともと脚力がある方ではないので、練習量や練習方法を工夫しないと。いままでもそう考えてやってきたけど、あらためて感じました」 。
奮闘した地元戦の後には悲しいこともあった。
「3月3日に、香川に住むおばあちゃんが亡くなったんです。もう老衰で、2月はいつ亡くなってもおかしくない状態だったので、ちょっと気が気じゃなかったんですよ。でも、なんとか高知GIIIが終わるまで待ってくれた。僕よりも頑張ってくれましたね。僕はおばあちゃん子だったし、選手になるために高校や大学の時にいろいろとサポートしてもらった。おばあちゃんのためにも頑張らないといけませんね」。
「ひとまずGIII優出を果たした。でも、まだまだ頑張らなくちゃならない。大好きだったおばあちゃんのため、そして、『高知GIIIで恵まれただけかよ!と思われたくない』ため。もう一段、上に行きたい。そのためには何かが足りない」と気を引き締めた。
「まだぽっと出だけど、いつまでもぽっと出ではいたくない。少しでも上がっていきたい。ここから上がっていくのはさらに難しいけど、頑張ります。高知支部は中四国の中でもちょっと置いていかれ気味。これまで一人で支えてきたノリさん(佐々木則幸)のためにも、僕たちが頑張らないと。おばあちゃんの事で2日間しか練習はできなかったけど、やれることはやってきた。出るからにはしっかりと結果を残したい。ここからが重要です」。
GIII優出、そして祖母の死。激動の数日間を経て、さらに上を目指すためにも、この久留米競輪から再スタートを切る。(netkeirin特派員)