2021/03/12(金) 17:15 0 1
取手競輪場で12日、「サテライトしおさい鹿島杯」は準決勝戦を迎えた。初日の晴天とは打って変わって、やや肌寒い曇天の中、迫力あるレースが繰り広げられた。今後の活躍が期待される東京の水森湧太に話を聞いた。
小田原完全Vに引き続き、今節も予選からエンジン全開の走り。まくりの印象が強い水森だが、予選は押さえ先行で見事に逃げ切った。勝負どころの準決は、湯浅大輔を叩けずに一旦後退する厳しい展開となった。
「本当は湯浅さんを叩いて、一層のこと3着以下に沈めてやろうと考えていたんだけど、思いの外、強くて自分の方がやばかったですね。一旦下がったのは、あのまま力でねじ伏せるような感じで踏んで行ったら、間違いなく牽制を受けると思ったからなんです」と説明した。
力でねじ伏せることなく、一度休んでからの巻き返しに成功した水森は「これは師匠(山崎充央)から叩き込まれた練習のおかげ。本当に感謝しかない。本来は先行で相手のまくりを封じるための練習方法なのですが、(まくり展開ではあったが)とっさにこれを生かすことができました」と応用に至った経緯を話してくれた。
決勝は同期3人の三つ巴。激しい力と力のぶつかり合いとなりそうだが、持ち前の巧さを生かせればVは有力。その動きに注目したい。(アオケイ・真島記者)