人気の一角、吉田有希は体調不良で欠場。これで、俄然、犬伏湧也が有利になってきた。吉田と共に犬伏は、これからの競輪を変えて歴史を作る男。

　犬伏は「勝ちを考えれば、吉田君が不在なのは大きい。だけど、強い同期と一緒に走り、その中で優勝の称号が欲しかった。どちらかと言えば、残念な気持ちが大きい。それと、彼は笑いのセンスが抜群。このレースを盛り上げる話題を提供したと思う。まだ20歳で若いし、益々、笑いのセンスを磨いて行くと思う。僕は脚のセンスを磨いて行きたい(笑顔)」。

　記者が犬伏選手について書いた、ツイッターからnetkeirin用にまとめた賛否両論あるコラムに関しても「記事に取り上げてもらい有り難うございます」と、律儀にお礼を言ってくれた。

　大師匠が小倉竜二で、師匠が阿竹智史。恵まれた環境にいるし、性格からも間違った方向に進むことはないだろうし、勘違いもしない。今、大注目の選手だ！ (町田洋一)