■競輪界の「金鯱賞」を倉本匠馬が攻略！

　金鯱賞と言えば競馬でも中京競馬場で同じ時期に重賞としてレースが組まれていますし、大阪杯や宝塚記念など春のGI戦線に向けて重要なステップレースです。ここの出来次第で今後のローテーションや組み立てなどが変わってくるでしょうし、有力馬達にとっても今年活躍したい新興勢力にも大切な一戦と言えるでしょう。

　一方で、競輪は先月に全日本選抜が終了し、3月のウィナーズカップや5月の日本選手権に向けて上位陣にとって重要な時期にあるレースと言えるでしょう。SS勢は3人登場しますし、地元中部勢の浅井康太も気合の入った4日間になるでしょうから競馬と競輪の両方の目線から注目したいと思います。

■レース展望

　まずバンクの特徴としては1周が400mで直線は58.8mと平均的なコース形態で、カントはかなりキツめとなっている。

　その影響もあって、全国の競輪場と比較してもかなりの好時計が出やすくなっておりその点には注意したいところだ。もちろん、そういったスピードバンクであればパワータイプの選手よりも切れ味がある脚を使える選手を優先して

買いたいので、過去のレース振りや他の競輪場で似たような傾向のある場所との相性を見た上で判断したいところである。

　下記に主に有力な2選手と期待の選手を一人取り上げたが、やはりSS勢の松浦悠士と清水裕友には注目が集まるのは間違いない。ただ、良い選手ほど実力面で大きな差がないだけに適性を見抜くことが必須で、SS勢でも明暗がくっきり分かれそうである。

　また、最終日に行われるルーキーシリーズも相当楽しみなメンバーが揃った。F1のレースながらも見事な走りを見せた犬伏湧也、A級勢も決して侮れない選手が揃ってるので予想含めて走りには期待して欲しいところだ。

■オススメ3選手紹介

ー過去7年で優勝4回の相性抜群の前年覇者

清水裕友「GPでは不発も一瞬の脚を武器にリベンジを果たす」

　長く良い脚を使うレースよりも一瞬のスピードで先頭に立つような動きが特徴で、ポジション次第ではかなり脅威的となる選手。パワーよりもスピードにかなり特化してるので、名古屋競輪場とのマッチング度合いは松浦よりも高いとみている。初日から動ける割にあまり人気しないタイプなので車券的にも狙い目で、状況次第ではガッツリ狙いたい。

松浦悠士「オールラウンダーを武器に安定感のある強さを見せる」

　先月の全日本選抜や奈良での記念レースも安定感のある競輪を見せており、脚力一辺倒ではないだけに大きく崩れないタイプ。ただ、スピードバンクについてはベストではないので、人気の割に若干苦戦が強いられる可能性も。取りこぼす場面もありそうなので逆に車券的には狙い目となりそうで、今回だけは取り扱いに気を付けたいところだ。

浅井康太「俊敏な機動力で地元中部の舞台を制す」

　どちらかと言うと機動力タイプなので、松浦同様にベストの舞台ではないかもしれないが地元の中部のレースならば簡単には引き下がれない。近走は奈良での苦戦はあったが充実した走りを見せており、今の勢いならば逆転の余地は十分にある。全体の選手を見てもかなりの混戦ムードが漂ってるだけに、経験含めて中部勢の選手に期待したい。

■倉本匠馬の金鯱賞争奪戦予想公開中！

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