九州の若手機動型、岩谷拓磨をセットされ前検日から「地元戦の気負いは無いけど、出足に対応できるかって意味では緊張する」とやや不安げだったが、終わってみれば両者でがっちりワンツーを決めて人気に応えた。

　だが、道中は危ないシーンもあった。
「谷(和也)君が強かったし岩谷君も番手の白上(翔)君の牽制できつそうに見えた。もし浮くようなことがあれば入れようと準備していたんです。でも判断ミス。そんな心配はまったくなかったです」。

　厳しい展開をしのいだ直線の伸びは抜群だった。
「オッズを見たら岩谷君と僕の2車単が100円台だった。これは何としても2着までに入らんと迷惑がかかるから必死も必死。地元やし気持ちが入っていましたね」。

　これぞ地元の意地ともいえる激走で、仕上がり具合は良さそうだ。(netkeirin特派員)