福島トリオは、お馴染みの新田祐大、佐藤慎太郎、成田和也で連係する。決勝のメンバーが分かると、慎太郎先生は新田祐大に向けて「オレは2着でいいぞ！ 」と数字で2のサイン。

　これを新田は絶妙の言い返しで「2着でなく、オレが2周行けとのことですか」と言い、大笑い。

　この即興コントも競輪選手のひとつの芸。ここから慎太郎選手も真面目な話しになり
「新田は業界のためにもS班でいないといけない。世界を経験している知力、後輩に対する影響力、ファンに対する思いと、競輪界にとってプラスの面しかない。オレも必死にしがみついているが、真のスターは新田！ だから、オレは2着で十分な気持ち」。

　もちろん、慎太郎先生の本心は自らの優勝。後輩の気持ちを盛り立て、先行選手を気持ち良くさせるのもマーク選手の技術だ。(町田洋一)