記者は書くか書かないか凄く悩んだが、奈良記念で、松浦悠士が嗚咽…と書いてしまった。他の媒体では、あまり記事にならなかったし、今でもこれが正解かどうか分からない。

　ただ、松浦悠士の“漢”の部分を伝えたかったし、あれが人間が走る競輪の魅力とも思っていた。だから、奈良の決勝が終わり、SNSや当サイトで書いたことを松浦に伝えた。すると「真実だし問題ないですよ」と笑顔で応えてくれた。

　それから、詳しい真実は当サイトのコラムで松浦自身が書いている。
「泣いたのはみっともなかった(苦笑)。脇本さんにタテ脚では勝てないから、今後も位置は厳しく走りたい。清水裕友も珍しく『自力、自在』と言うコメントだったし、ヨコもあるよの意味合いでしょ」

　人間・松浦悠士は魅力がたっぷりだし、当サイトでは、詳しく伝えていきたい。(町田洋一)