2022/02/19(土) 12:00 0 3
前橋競輪ミッドナイト「WINTICKET杯(FII・ガールズ)」は21日、初日を迎える。今節の大会の見所を町田洋一氏に伺った。
追加の参戦だが、S級で森田優弥、黒沢征治と共に、埼玉三羽からすと呼ばれていた植原琢也に期待する。直前の京王閣は準決で失敗したが、当地の1月開催では優勝している。慣れない番手戦だったが、栃木の中村隆生を巧リードした。意識的に長い距離も踏んでおり、脚は戻っている。埼京で山本勝利を使うか、自分でやるかは番組次第になる。
植原と連係するのは弟子も数多い温厚な同県小沼良。かつてはS級時代、補充を引き受け続け、年間最多出走王に輝いたこともあった。人柄も良く、派手さはないが、きっちり仕事をするタイプだ。
徹底先行の山本勝利は1月開催の西武園ミッドでA級初Vを決めた。来期はS級の点数を確保しているが、優勝がないのが不思議だった。ド先行であるし2周半は駆けるだろう。同じく藤田竜矢も、人間性は抜群。記念Vもあるが、タイトルまでは届かなかった。あの時代の藤田の先行は若手のお手本だ。
追加で入った長田龍拳は直前の伊東で優勝。2場所前の当地で植原に屈しており、リベンジのシリーズだ。長田マークは南関同士の長田祐弥。オサダとオサダでの“長田タッグ”になる。荒澤貴史も実力者の一人。北日本で佐々木孝司や宇佐見裕輝を目標にする。
2班では水森湧太と仁藤秀が確実に予選はクリアして、決勝進出を目指す。水森はクリスマス開催でピンピンで勝ち上がった。地元からは北村貴幸と鰐淵圭佑が出場。番組には恵まれそうで準決進出が目標だ。
ガールズケイリンはグランプリを制した女王の高木真備が欠場して、首位争いは混沌としてきた。昨年は大怪我で後半良くなかった石井貴子だが、かなり復調気配。当地は実績があり、一躍シリーズリーダーだ。高木佑真もアイドルレーサーのひとり。愛くるしい雰囲気だが、ガッツもかなりある。新鋭の飯田風音も先輩相手に見せ場を作りたい。真備ちゃんのピンチヒッターが競技を卒業した鈴木奈央で、ワンチャンスありそうだ。