橋本瑠偉は1月に引っ越し2月から栃木籍。今節がその最初のレースとなったが、他を寄せ付けないピンピンでの勝ち上がり。奥さんは元ガールズ選手の石井菜摘さん。自分の仕事のことをわかってくれるのは心強いことだろう。

「家の事は全て(奥さんに)任せきり。自分が練習に集中できる環境を作ってもらっているし充実している。眞杉匠君らとの練習の成果も出ています」。

　九州と東日本では習慣などに多少の違いがあるようだが、レースになってしまえば関係ないようだ。

　中武三四郎は1年3ヶ月ぶりの優出を果たす。好調な先輩の存在と、今節から投入した新車に秘密があるようだ。

「岡崎智哉さんや古性優作さんにアドバイスをいただいてフレームを作りました。時間がかかったし練習でも2回しか使っていないですが、それがローラーから感じが良い。智哉さんも乗り方とかフレームとかの意識が変わったらしく、どんな感じで踏んでいるのかとかを教えていただいて。自分もアマチュアを指導する機会が増えて、今までより知識がついたのもあります。盛り上がっている大阪勢の流れに乗りたいですね」。

　橋本、中武ともに、蓋を開けてみれば想像以上の強さを発揮。環境の変化で大きく躍進できる世代だ。(アオケイ・市川記者)