2022/02/20(日) 09:00 0 1
夕刊フジ記者として競輪予想歴は30年以上のベテラン秋田麻子が取手競輪で行われる「読売新聞社杯全日本選抜競輪」の展望や出場選手を紹介!
2022年最初のGI「第37回読売新聞社杯全日本選抜競輪」が20日から茨城県の取手競輪場で開催される。
S級S班9選手を筆頭にトップレーサーがKEIRINグランプリ2022一番乗り切符をかけて熱戦を展開する。
今のところ有観客(事前抽選での当選者限定。取手競輪の所長によるとまん防が出ても大丈夫なようにギリギリの人数2400人に絞ったそう)で開催予定なので盛り上がること間違いなし。
過去の大会で一番、記憶に残っているのは大垣競輪場で行われた第10回(1994年)大会。
当時、全日本選抜は「真夏の祭典」と言われ8月に6日制で実施されていた。当時は東は神山雄一郎(栃木)、西は吉岡稔真氏(福岡・引退)がけん引する「東西両横綱」時代だった。決勝に順当にコマを進めた2人がなんとそこで山本真矢氏(京都・引退)の番手で競ったのだ。
山本氏は徹底先行でどのレースでも逃げまくっていたから競る価値はあるかもしれないけど自力で勝てる2人がそこで並走したもんだから度肝を抜かれた。意地を張るのも競輪なのか、と。並走しててもなぜか結果は神山2着で吉岡氏3着。
そして優勝したのは高橋光宏氏(群馬・引退)。高橋氏は初日特選で失格していたが、当時は失格=即契約解除というルールはなかったため勝ち上がって優勝を手にしていた。車券が当たった記憶はありません(絶対ハズれてる)。
先日の奈良記念(春日賞争覇戦)でついにワッキーこと脇本雄太(福井)が実戦に復帰した。決勝は中四国作戦に屈した(あれは仕方ないよねえ)が、初日からの3走は「さすがワッキー」とタメ息が出るほど強かった。
もちろん今回も本命…。あれ? ワッキー今回出られないの? え? 直前欠場のペナルティ?? ってことは特に近畿地区以外の選手がワッキーがいない時に勝ちたいとそわそわしてるはず。
強いワッキーがGIに戻ってきたらまた近畿勢が大会を支配していくのは必至。去年のオールスターみたいになっちゃうでしょ。ワッキー先行して番手の古性優作優勝でワンツーって。だったら鬼?のいない大会で早めにグランプリ決めておきたいと思ってるよね。
優勝候補筆頭はもちろん地元の吉田拓矢(茨城)。大宮記念(東日本発祥倉茂記念杯)の落車で状態が心配されたけど復帰初戦の奈良記念は文句のつけようがない走りだった。昨年のグランプリでは宿口陽一(埼玉)、平原康多(埼玉)を連れて先行して義理も果たしている。
今回は自分が勝つ走りに徹することができる。グランプリユニフォームで地元GIに臨めるという勝負強さも心強い。
その他で注目したいのは原田研太朗(徳島)。豊橋記念(ちぎり賞争奪戦)完全優勝を含む怒涛の16連勝は見事の一言。本人はあまり積極的に発信しないけど、シュっとした表情は半年前とは別人で相当、体を絞っており、それが成績につながっているはずだ。奈良記念の決勝を見ると松浦悠士(広島)は中四国での連係を歓迎しているので原田もその一員として優勝争いに加わってきそう。勝ち上がりでは町田太我(広島)、取鳥雄吾(岡山)の番手を回れるチャンスもあるのでは。もちろん、自力でも戦える状態でもある。
そしてベテランの域に差し掛かってきた荒井崇博(佐賀)が途中、落車もあったが目下、絶好調。「今年はGIの決勝に乗りたい」と2013年6月高松宮記念杯以来の決勝進出をもくろんでいる。九州参加選手の中では競走得点もトップで一番いい位置を回れる権利もある。決勝で援軍さえ揃えば初戴冠のチャンス十分だ。
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