2021/03/09(火) 20:00 0 3
東京スポーツの前田睦生記者がGP・GⅠ・GⅡ・GⅢ・FⅠ・FⅡのレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。鋭い眼力で選び抜いた選手は果たしてだれ⁉︎
前田記者の直筆解説と一緒に競輪の好プレーをお楽しみください。
カープ、カープ、カープ、広島、広島〜カ〜プ〜と残り半周で聞こえたか。真っ赤な鯉が遡上(そじょう)する。
太田竜馬(24歳・徳島=109期)怒涛の逃げ。松浦が任せた清水裕友(26歳・山口105期)のまくりは思うように進まない。取鳥雄吾(26歳・岡山=107期)が番手まくり、2センター、松浦の目の前は外に黒沢征治(28歳・埼玉=113期)、内に和田健太郎(39歳・千葉=87期)の波濤。激流ど真ん中…。
打鐘前2角から太田が踏んだスピードは、公道だったら捕まるレベルだったか。
スーパーサーキット化した広島バンク、清水は緊急車両となり前に迫る。
が! 太田にもらった気持ちを受けたサンダーバードはスロットルオープンアゲイン。今回の好プレーは、「最後のコース取り」と「そこに至るまでの極限時における省エネ追走法」の合わせ技である。
理想的な自動運転マシンとなり、激流をスイスイと泳ぐように突き抜けていく。松浦の好きな3番車の輝きは、地元のバンクで炸裂した。
すごいで賞=星★★★☆☆