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「競輪の神様」松本勝明さんが死去、歴代最多の1341勝

2021/03/08(月) 18:00 1 3

 元競輪選手として競輪創世期に活躍した松本勝明さんが6日悪性リンパ腫のため死去した。93歳。故人の遺志により、通夜、告別式は家族葬で営まれる。

 松本さんは、東京外事専門学校(現在の東京外国語大学)に入学。そして同校在学中に学資資金のためのアルバイトとして競輪の世界に入った。

 デビュー戦は、1949年の7月に鳴尾競輪場で出走し3着。そして同年の9月に久留米競輪場で初優勝を掲げる。その後大学を中退し、競輪選手に専念した。

 それからは得意の“先行”を武器に数々のタイトルを欲しいままにし、1962年にはミラノで開催された世界選手権自転車競技大会に出場。1965年12月13日、後楽園競輪場で競輪選手として初めて通算1000勝を達成した。

 1981年9月を持って現役を引退し、通算1341勝。この勝利数は現在の歴代競輪選手の中でも破られることなく第1位(2021年3月7日現在)。その実績からも「競輪の神様」と呼ばれていた。

 引退後は日本競輪学校の名誉教諭、日本名輪会会長などを歴任。功績をたたえて「松本勝明賞」が創設され、ホームバンクだった京都の向日町競輪場で毎年実施されている。

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