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【春日賞争覇戦予想】脇本雄太が復帰戦から次元の違いをみせる

2022/02/08(火) 09:30 1 7

奈良競輪場で10日から開催される「春日賞争覇戦(GIII)」の注目選手とみどころを町田洋一記者に伺った。

脇本雄太

 今節はS班が最多といっても良い5名が参戦。近畿を背負う古性優作を筆頭に、松浦悠士吉田拓矢宿口陽一守澤太志。これにスーパーS班的な存在の脇本雄太に、浅井康太も追加配分。これだけ豪華なメンバーが揃ったが、復帰戦と言えども、脇本雄太が中心となる。

 世界的に症例の少ない、体の奥深い部分の疲労骨折だが、仮に5割の状態でも他の選手と次元が違う。運、不運の面で東京五輪でメダルを逃したが、世界に通用する走りを披露した。競走得点が0点で、一次予選からのスタートになるが、完全優勝するとみたい。番手は当然、古性優作の指定席。脇本不在の間は、孤軍奮闘し、しかもグランプリ王者になった。今、最も輝いているスターだし、ワッキーとゴール前勝負を演じる。

松浦悠士

 松浦も打倒ワッキーに燃えている。昨年の良い時期に比べると物足りないが、そつなく走っている。中四国で宮本隼輔石原颯に任せたいが、彼らが勝ち上がってくるかが問題。松浦自身、前走の高松記念でも長い距離をもがいており、次の取手全日本選抜に向けて、自分でやっても問題ない。タッグパートナーは柏野智典だが、九州の園田匠がマークするケースも考えられる。

新山響平(左)・守澤太志

 復帰戦の守澤太志は、どこまで怪我の影響がなくなっているかだ。あれがグランプリでなければ欠場していたし、今年は治療と練習に専念。自分の状態を試しながらのシリーズで、どこまで戻っているかだ。ただ、同県の徹底先行、新山響平がいるのは大きい。短走路であるし、新山が逃げ切っての優勝も見てみたい。世界を目指している選手だし、相手がワッキーと言っても、勝つぐらいでないとパリ五輪には繋がらない。

宿口陽一

 宿口陽一は、もがき苦しんでいるが、風格が出て来たのは事実。吉田拓矢との関東連係も魅力ある。吉田は次の地元のG1に向けて脚を確かめておきたい。落車した大宮記念以来だし復調具合が問題だ。

 追加の浅井は練習仲間の柴崎淳坂口晃輔の存在が大きい。この2人がいるから追加を受けた意味合いもあるだろう。中部はライン的に不利な状態が続いているが、今年の浅井は自力脚も悪くはない。

三谷将太

 昨年は長男・政史の欠場で兄弟3人踏みにならなかった三谷3兄弟だが、今年はフル参戦。竜生ならワッキーの番手を回る権利があるし、古性以外のメンバーなら番手を回れる。将太の凄さは鷲田幸司のコラムで書かれている通りだ。ここで説明する必要はないだろう。

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