2022/02/05(土) 10:40 0 1
PIST6 ChampionShip ZEROラウンド6は4日に準決勝と決勝が行われ、見事に優勝を飾った早坂秀悟に話を聞いた。
3度目のPIST6で初めて準決勝をクリアした早坂は、レース後は「1番良いレースをしたのは小原(太樹)。さすがS1ですよ。本当は自分がああいう風に駆けていかないといけなかったんですけどね。ああいうレースをする選手をやっぱり周りの選手は見ているから、後ろにいればコイツが駆けてくれるっていう利用価値を見出してくれるじゃないですか。それは駆けている方もPIST6で言えば、ラインがなくても大きなメリット。そういう意味で積極的な競走ができなかったのは反省。それでも毎回、準決で人気を集めていたのに期待に応えられなくて…。だから今日は泥臭くても良いから勝ちに徹しようと。本来の自分のスタイルではなかったけど決勝に乗れたのは安心したというか、嬉しかった」と語っていた。
そして迎えた決勝戦ではカマした堀江省吾の番手に飛び付いてから、最後は渾身の差し脚で初優勝。
「自分も先行するつもり踏んでいた中で、出切った堀江君が強かった。同じ関東の後輩として強い子が育ってきたなと」と後輩選手を賞賛しながら「そういう意味では力負けしたのは悔しかったけど、番手に収まってからは冷静に走れていたと思います。ただ優勝を意識してしまうと失敗するので、最後まで思い切り踏み切ってやろうと思ったし、ゴール前は堀江君もカカっていたので自分と堀江君との勝負だと。自分のスタイルでもっとモガき合う選択もあったけど、そこも勝ちに徹するという自分の中では泥臭いレースだったかな。差し切れたのは本当に良かった」と普段は熱いというかお調子者の面もある早坂だが、レースの振り返りについては淡々と話してくれた。
優勝賞金の約123万円について尋ねられると
「自転車が好きなので、ここに来る前に色々部品を買ってしまっていたし、この賞金で他にも自転車関連の物が買えますね」とニッコリ。
「競輪もだけど、自転車競技も好きなので」と語ってくれたが、時間がある時は都内などの自転車ショップを巡ったりもしているそうだ。そんな自転車愛に溢れた男が、ようやくPIST 6でも優勝を成し遂げ、最後は渾身の1着ポーズも見せてくれた。(アオケイ・渡辺記者)