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【たちあおい賞争奪戦予想】南関の郡司浩平が優勝候補

2022/01/31(月) 17:30 2 4

静岡競輪で2月3日から開催される「たちあおい賞争奪戦(GIII)」展望をいち早くお届け!(町田洋一)

郡司浩平

 今節のS班は郡司浩平平原康多清水裕友佐藤慎太郎の4名が参戦。年頭の立川記念は吉田拓矢、続く和歌山記念は郡司浩平大宮記念は地元の平原康多豊橋記念は2段駆けに乗った原田研太朗。そして高松記念は古性優作と連係した山田久徳が優勝と、昨年と大きくトップ選手の図式は変わっていない。

 この後の最初のGI、取手の全日本選抜に向けて更に火花が散って行くだろう。南関の大会の意味からも郡司浩平が1番優勝に近い。昨年のグランプリは残念な結果に終わったが“綺麗に捲る能力とスピード”は輪界一と言われている。本人は地元の深谷知広の前で走る意思は当然あるが、そこは深谷がタテに首を振らない。深谷が前で郡司がアシストが自然な流れだ。

平原康多

 平原はグランプリ、立川記念、地元大宮記念が毎年のルーティーン。ハードスケジュールが終わり、ここで間隔が少し空いて、リフレッシュ。本人は自虐気味に“脇役宣言”をしているが、これは周りが許さない。やはり関東の主役、競輪界のスターで主役は平原だ。

 大宮記念は関東の自力選手が大挙出場したが、今節は手薄。吉沢潤平、小林泰正には任せるが、自分でやるレースが多くなりそう。番手は独特の存在感がある渋い諸橋愛だ。

 清水裕友立川記念・豊橋記念と走り、良い頃の感覚に戻りつつある。豊橋記念は番手捲りをハラケン(原田研太朗)に差されての準優勝だったが、恒例の“ボヤキ”はなかった。番手がオグリュー(小倉竜二)と言うのも心強い。

佐藤慎太郎

 慎太郎先生は、超ハードワーク。グランプリから走りっぱなしだが「過労死するレベルの肉体的な疲れはない。ただ、気が張っているので精神的に少しきついくらい」と鉄人ぶりを発揮している。北日本のS1の自力型は山崎芳仁だけだし、番組マンの配慮で郡司浩平平原康多の番手もありそう。高松記念の決勝も松浦悠士の番手だったし、人柄の良さと仕事の定評ぶりからも、即席ラインと言う言葉は存在しない。

 実質、S班で昨年の覇者でもある浅井康太も往年の脚を取り戻しつつある。中部の機動型が育たず、孤軍奮闘中だが、立川記念は自分で捲り準優勝。勝った吉田拓矢との差も僅かだった。

 近畿は御大の村上義弘がいて野原雅也と連係。野原は昨年、初めてGIの決勝に乗ったし、今年は大事な1年。きちんとした競輪をやっていれば、脇本雄太の番手を回れる権利を一番持っている。地元はエース格の一人である渡辺雄太が欠場。深谷知広に期待が集まるが、鬼軍曹として静岡バンクで若手を鍛えている。普段からの慈善活動と共に、ここにも深谷の人間的な成長が窺える。

 狂い咲きと言う言葉は本人に失礼だが、荒井崇博が絶好調。この辺りは、中川誠一郎選手のコラムでチェックして欲しい。

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