2022/01/28(金) 19:30 0 9
1992年のバルセロナ五輪にも出場経験があり、競技経験豊富な小嶋は「前検日の前の日にここのバンクに入らせてもらったんですよ。年甲斐もなく一番最初に来て一番最後まで練習。その時、最後の方に俺はこんなところを30年ほど前に走っていたなぁ〜と。その頃はドイツに住んでいたのでドイツで朝食を食っていたなっていう思い出も蘇りましたよ」と感慨深げに語ってくれた。
その後、1994年にプロデビューすると、皆さんご存知の通り、数々のGIタイトルを奪取。ただ近況は昨年9月の岸和田落車もあり低迷。近況4ヶ月の競走得点は往時を知るファンにはビックリの94点しかなく、A級陥落の可能性すらある現状。それだけに本人も相当な覚悟があるようで「今年は自分の進退を懸けて頑張ると決めたので、そういうつもりで頑張りたい」と今後の競輪に向けてキッパリと言い放つ。
そんな中、初参加のPIST6の意気込みを尋ねると「今回のPIST6はどうなるか分からないけどね。正直、僕も分からないよ(苦笑)。何があるか分からないところが面白いかも。だからこそ見にきて欲しいね」と言いながら、「最近は練習して体を絞っているので、そこも見て欲しい」とやや口をすぼめながらスリムさをアピールするファンサービスもしてくれた。
現行競輪では破壊力ある自力を見せる若手が“大砲”と呼ばれることに対して、小嶋は“旧大砲”と称されることが多くなってきたが、まだまだ錆びていないところを存分に見せてもらいたい。(アオケイ・渡辺記者)