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【玉藻杯争覇戦・展望】グランプリ覇者の古性優作が貫禄を魅せるシリーズ

2022/01/25(火) 10:00 1 6

高松競輪で27日から開催される「玉藻杯争覇戦(GIII)」展望をいち早くお届け!(町田洋一)

先日JKAの選考にて2021年の最優秀選手賞を授与された古性優作

 グランプリ覇者の古性優作が貫禄を魅せるシリーズだ。GPは単騎で挑んだが力勝負で天下を取った。

 相手の動きを利用せず、まさに王道の中団捲り。2月の奈良記念から脇本雄太が復帰予定だし、今年はタイトルを量産しそう。年頭の和歌山記念は疲れからか精彩を欠いたが、ここまでには万全な状態に戻すとみたい。近畿のめぼしい自力選手が不在で、山田久徳とタッグを組み、アグレッシブに走る。今節は古性の他にS班は松浦悠士佐藤慎太郎宿口陽一が参戦。

 佐藤慎太郎は、まだ怪我の影響が残っている守澤太志のピンチヒッター。この大会に相性が良いのは中四国地区という事もあり松浦悠士。69周年、70周年と2連覇中だ。70周年では町田太我を目標にして眞杉匠、平原の関東ラインを打ち破った。69周年では村上博幸の前を走り2角捲りで他を圧倒、華麗に完全優勝を決めている。GIIIは地域性の深い大会だし、松浦の3連覇も可能とみたい。

GI覇者になり風格も出てきた宿口陽一

 関東ラインは眞杉匠宿口陽一。眞杉は昨年ブレークした選手の一人で、長い距離を踏める。宿口はGI覇者になり風格も出てきて、地位が人を築く感じだ。ただ、芦澤辰弘杉森輝大が勝ち上がってきた時は栃茨ラインが出来て、宿口が別線になる可能性もある。佐藤慎太郎は今節、目標的に厳しく北日本は菅田壱道しかいない。ただビッグネームであり、全国的な人気からも番組マンの配慮は考えられる。今年は和歌山記念で準優勝、直前の豊橋記念でも決勝3着と安定した走りを見せている。

 南関は同タイプの松谷秀幸鈴木裕が主力級。2人の前後は分からないが、穴党にお薦めだ。中部は相変わらずの人材不足で、山口拳矢浅井康太がいないシリーズは苦戦している。四国地区は地元の香川雄介が大将格で、まとめ役になる。

 ヤング先行の石原颯上野雅彦は地元で全国に名前を売るチャンスだし、最低でも準決勝、理想は2人共に決勝進出だ。佐々木豪小川真太郎も、香川や池田憲昭のために貴重な戦力となる。九州は中川誠一郎北津留翼に期待が集まり、名物選手らしい走りで一発を狙っている。(町田洋一)

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