2022/01/19(水) 12:00 0 2
1月20日から豊橋競輪場で「ちぎり賞争奪戦(GIII)」が開催される。S級S班からは郡司浩平、佐藤慎太郎、清水裕友の3人がエントリーされているが、完全復活の原田研太朗もいて優勝争いは混沌。地元代表として登場する吉田敏洋や金子貴志も熱い走りで盛り上げる。
和歌山記念の完全優勝が記憶に濃い郡司浩平がシリーズリーダー。郡司の一番の長所は無駄のないスマートな走り。位置を取って捲らせたら現在の競輪界で一番強いのでは!? と個人的には思っている。今開催も卓越した競走センス&自慢のスピードを見せつけ人気に応えてくれるはず。
清水裕友にとって豊橋はG1初優勝(2020年の全日本選抜)の思い出のバンク。今年一発目の立川記念は9着、3着、3着、4着と着だけ見れば良くないが、いつも以上に長い距離を踏んだり、決勝戦では二段駆け態勢の新田祐大に絡んだり、4日間通して存在感のあるレースをしていた。豊橋みたいな強風・重馬場は苦にしないタイプで、構えずGO! の強気な攻めで勝機を見出す。
ベテランの佐藤慎太郎もずっと安定していて、和歌山記念の決勝戦は郡司の番手捲りに続いて準優勝。今年も幸先のいいスタートを切った。ここでは弟分の高橋晋也との連係が基本になるが、「和歌山の再現」で郡司との“格上連係”もどこかであるかもしれない。
地元の吉田敏洋も変わらず元気で、昨年の当地記念の覇者。年齢的に目標がいるレースが多くなったが、仮に自分でやる番組になっても、嫌な顔ひとつせず喜んで力勝負しているだろう。
そして忘れちゃいけないのが「本当の地元」豊橋代表の金子貴志だ。近況は大きな数字が多くお世辞にも好調とは言えないが、ここまでの間にはきっちり仕上げてくるはず。番組にも毎日恵まれそうだし、少しでも上のグレードのレースを走りたい。
ずっと低迷していた原田研太朗も昨年後半から調子を上げており、F1開催とはいえ現在3連覇中(9走して1着8回の高勝率!)。タテの威力だけなら郡司や清水より上と言う人もいるほどで、ハラケン捲り炸裂のシーンも十分ありそう。
他に上位で活躍しそうな選手は和田圭、稲川翔、取鳥雄吾、渡部哲男、山田英明あたり。竹内智彦、芦澤大輔、坂口晃輔、田中誠は昭和の競輪で頑張っている。2班だが119期の山根将太が初めての記念でどこまでやれるか注目したい。